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「国産米4250円が割引価格で1275円」は詐欺だった…国民生活センターが「お米の詐欺サイト」を注意喚起

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

家計を直撃している米の高値(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
家計を直撃している米の高値(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 依然として価格高騰が続いている米。食卓に欠かせない食材だけに、家計に大きな影響を与えています。スーパーマーケットなどで売られている価格と比較しながら、オンラインショップを利用する人もいるでしょう。ただ、なかには、米を安価に販売すると見せかけた詐欺サイトもあるようです。独立行政法人国民生活センターが、公式X(ツイッター)アカウント(@kokusen_ncac)で注意を呼びかけています。

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トラブル回避のためにチェックするポイントを紹介

 米不足から始まった、店頭での品不足や価格高騰。麺類を活用するなどしても限界があり、主食である米の高値は家計を直撃しています。

 少しでも安く購入したいという状況のなか、悪質な詐欺も発生。同アカウントは、「お米の詐欺サイトにご注意!」と記されたリーフレットを添え、トラブルを回避するためにチェックすべきポイントを紹介しています。

・価格が通常よりも不自然に安い
・事業者の連絡先が明確に表記されていない
・検索すると無関係の事業者情報などの嘘の情報が記載されている
・問い合わせ電話番号が通じない

 万が一、不審なサイトで取引してしまった際は、消費者ホットライン188に電話するよう呼びかけています。

米を注文したはずが…実際にあった詐欺被害

 投稿に添えたリンク先では、「お米の詐欺サイトが出没中! 価格が不自然に安いなど怪しいサイトにはご注意!」との書き出しで、実際にあった相談事例を掲載しています。

「インターネット検索でヒットしたサイトで、国産米で1個あたり4250円が割引価格で1275円と書かれていた。米10キロを2個購入し、送料込みで4050円をクレジットカード決済した。注文完了メールが届かないため不安に思い、インターネットの口コミを探したところ、詐欺サイトだという情報があった。サイトに記載の電話番号に電話してみたが、使われていないとのことだった。クレジットカード会社に電話で連絡し、カード利用停止を行ったが、ほかにどうすれば良いか」(2025年4月受付/20歳代/男性)

「夫が、画像投稿アプリに表示された広告からお米を注文した。代金3899円をクレジットカード決済すると、本人確認を要求するメールが届いた。記載の代金が同じ3899円だったので、お米の購入手続きだと思ってボタンをクリックしたところ、購入商品がサングラスとなっている領収書がメールで届いた。クレジットカードの利用明細を確認したところ、3899円を海外で利用した履歴が残っている。クレジットカード会社に連絡をしてカード利用停止を行った。お米もサングラスも届いていないが、どうすれば良いだろうか」(2025年4月受付/50歳代/女性)

 また、消費者へのアドバイスとして注文前に、利用サイトの「『会社概要』や『問い合わせ』『特定商取引法に基づく表記』のページをよく確認しましょう」としています。

 卑劣な詐欺が起きていることに対し、引用リポストには「米に限らず、市場流通が限られるのに極端に安い値付けは不自然。飛びつかずサイト表記などしっかりご確認を。悪質事業者にお金を流したくないよね」「被害に遭われた方には申し訳ないが、こういうのが注意喚起されるたび『なぜ高値のものが安価で売られるのかとか考えないんだろうか?』と思ってしまう。もちろん、100%騙す側が悪であると思っているけど。商品が米に限らずね」といった声が寄せられています。

(Hint-Pot編集部)