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米3袋を持ってレジに並んだら「買い占めやだね~」 4児の母の苦悩 品薄騒動が起こるたびに注がれる冷めた目
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新米が徐々に流通し始め、米不足に解消の兆しが見えています。一方で、子ども3人以上を育てる多子世帯にとってはまだまだ米の調達は容易ではありません。購入制限のない店で、5キロの米3袋を持ってレジに並んでいたところ、男性客から予期せぬ言葉をかけられたという4児の母の投稿がネット上で議論を呼んでいます。投稿したおののん(@ononon7472)さんに詳しい話を聞きました。
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多子世帯から共感の声 「めっちゃわかります」
「最近 10キロのお米が売ってないから
5キロを3袋買ったんだけど
おっさんに
『買い占めやだね~』って言われた。
お手伝いで来た息子達がレジにぞろぞろ並んだらおっさん目まんまるにしてた。
この体格の男達がぞろぞろいる家庭なんだわ。
お米大量にいるんだわ。
なんなら足りんのだわ」
9月8日、おののんさんがXに投稿すると、ネット上からは多子世帯を中心に共感の声が続出。8.8万件の“いいね!”とともに、「めっちゃわかります。うちも子ども4人、食べ盛り」「1男(少食)と3女で60kg/月だった昔の弊家だと1週間分です」「母1人5歳7歳男児の3人家族ですら5キロあっという間だもの…高学年、中高生なったら5キロなんて一瞬よねぇ」「すぐに買い占めって決めつけて馬鹿にしてくる人ほんま腹が立つ」「品薄の時に必ず見かける『一家族一個でお願いします』という張り紙はどう考えてもおかしい」など多くの声が寄せられました。
4人のうち長男は結婚して独立しています。とはいえ、育ち盛りの息子3人に夫や義母を含めた6人家族です。
本来、10キロ以上の米を買いたいところですが、スーパーにはなかなか供給されていません。そのため5キロの袋を3袋抱えたところ、その姿を目撃した男性客が機嫌を損ねてしまったのでした。
「5キロくらいだと3日ほどでなくなります」とおののんさん。
天候による不作や巨大地震の注意喚起でスーパーの棚から米が消えたのはここ1か月ほど。備蓄がなければ、家族全員分をまかなうことが難しくなるのは容易に想像がつきます。
「我が家はめん類だろうが、パスタだろうが、絶対にお米を食べるので大打撃です。麺の量を増やしてなんとか乗り切ってます」と切実な事情を明かしました。
「1週間に一度のまとめ買いの量なのに目立ってしまう」
今回のような経験は過去にもあったそう。
「買い占め問題がクローズアップされると、毎回ものすごく冷たい視線を感じます。普段の1週間に一度のまとめ買いの量なのに目立ってしまいます」
体格のよい息子たちがレジにぞろぞろ集まる姿を見て、男性は発言を後悔したかもしれません。ただ、もし子どもたちを連れてこなければ、“誤解”を解く方法は限られてしまいます。
「今回Xにあげたことで、たくさん優しい言葉をかけていただいたので同じような思いをしたことのある、大家族のお家や育ち盛りのお子さんを抱えたご家庭にも届けーーーーとさらにリポストさせていただきました」とおののんさん。
何かおかしいな? と思ったらひと言物申す前に、背景を考えてみる癖をつけたいですね。
まだ5キロとはいえ、少しずつ米不足は解消に向かっています。「新米が出始めた体感はあります。願わくば早く10キロプリーズです笑」と結びました。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)