幼い子どもを連れての外食は、子ども用メニューの有無を確認したり、混雑している店を避けたりと、いろいろと気を遣うものです。食べるのに時間がかかる子どもを優先するあまり、親が食べる頃にはすでに食事が冷めていたり、麺類が伸びてしまっていたり……という経験をした人も多いでしょう。子連れで入店したラーメン店で、店員の細やかな心遣いに感動したという投稿がネット上で話題を呼んでいます。5児の母という投稿者の女性に詳しい話を聞きました。

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子連れで訪れた人気ラーメンチェーン店で、店員からの細やかな心遣いに感動

「とあるラーメン屋さんで注文した後、店員さんが、『同時にお出ししますか？　パパとママ順番で赤ちゃんを抱っこされるなら時間差でお出ししょうか？』と聞いてくださり涙が溢れそうに。いつも皆に食べさせてからいただくので麺がのびてしまうけど、子育て中は仕方ないと諦めていた。愛してるぜ、一風堂」

　今月4日、SNS上に投稿された人気ラーメンチェーン店での体験談は、5000件を超えるリポスト、6.8万件もの“いいね”を集めるなど話題に。「素晴らしい！　神接客！！」「一風堂さん本当にいつ行っても店員さんが子供に優しいんですよね。子供ファーストというか。きっと本社教育が最初からそういう教育になっているものだと思っています」「すごいお客様理解度。感服」「素敵過ぎる神対応。さすが名店は違いますね」「このようなちょっとした気遣いができるのは接客のプロだと思います。また一風堂に行きたくなりますね」など、感動の声が広がっています。

　30代後半で、7歳から0歳まで5人の子どもがいるという投稿者の講談師 一龍斎貞鏡（@teikyo0130）さん。お仕事は伝統芸能の講談師をしているそう。

「普段外食はほとんどしないのですが、子どもたちがラーメンが好きなので、思いきって私たち夫婦が大好きな一風堂に連れていってみました。私が赤ちゃんを抱っこしたまま子どもたちにラーメンを食べさせ、みんなが食べ終わってから急いでいただくつもりでいたら、店員さんが『時間差でお出ししましょうか』とお気に掛けてくださり、思わぬ心遣いに感激して涙腺がゆるみました」

　子どもたちがまだ幼く人数が多いため、ファミレスなどで気を付けていても、周囲から白い目で見られたり、「うるさい」と言われてしまったこともあるそうで、「外食はなるべく控えていましたが、まだ子どもたちが産まれる前に夫婦でよく食べにいった一風堂で、子どもたちと一緒に深い思い出ができ、一生の宝物となりました。店員さんのご対応を間近で見ていた子どもたちの目も輝いていて、とてもうれしいですし、心から感謝しています」と今回の体験を振り返ります。

　一連の反響について、投稿者は「今の世の中は、とにかく人のあらを探したり、重箱の隅をつついて集中攻撃したり、匿名を利用してディスることが多いですが、そんな中で人情に触れて感激したことをたくさんの方に共感していただきました。本当に多くの方から『私も子育て中にこんなこと言われてうれしかった！』『こんなこともあった！』と教えていただき、幸せの輪が広がってとてもうれしく思います」と話しています。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）