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アメリカ人「誰かと一緒に来るときはやってみたい」 日本の新幹線では一般的 驚いた機能とは
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訪日外国人が機能性や快適性に感動することの多い新幹線。日本人にとっては当たり前の設備が、思わぬ驚きとして受け取られる場面もあります。日本を訪れるのは7度という、親日家のアメリカ人YouTuberのジェイソンさんは、東北新幹線に乗車した様子をYouTubeで紹介。その道中、妻のリネルさんが思わず驚いたのは、座席に備わったある機能でした。
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はやぶさの座席に施された工夫に感激
岩手県盛岡市で名物のわんこそば体験や、北海道函館市で人生初の桜を見るために、東北新幹線はやぶさに乗車したジェイソンさん一家。息子のエライジャくんは、まだ幼いながらも新幹線を目で追うなどとても楽しそうです。
無事に乗車してしばらくすると、ジェイソンさんは妻のリネルさんに「知っていた?」と得意げに話しかけます。そして、「くるっと完全に回転できるんだよ。だから友達のほうを向けるようになるの」と、座席が回転クロスシートであることを説明しました。
ジェイソンさんが「さっき実際にやってみたんだけど」と話すと、リネルさんは「簡単にできるの?」と興味を示します。ジェイソンさんは、シートの横にある小さなペダルを踏めば座席を回せることを説明し、「やろうと思えばすぐにできるよ」と操作のシンプルさにも驚いたようです。
想像以上の手軽さに感心したリネルさん。「誰かと一緒に来るときは、ぜひやってみたいね」と笑顔で話していました。
日本では浸透している回転クロスシート
回転クロスシートは日本独自のものではありませんが、ここまで広く普及している国は珍しいかもしれません。修学旅行や家族旅行などで、座席をくるりと回して向かい合わせにした思い出がある人も多いのではないでしょうか。
こうした座席が日本で浸透していったのは、進行方向に向かって後ろ向きの座席だと酔いやすい、前を向いたほうが景色を楽しめるといった理由が考えられるでしょう。また、見知らぬ人と向き合わないようにするといった、周囲への思いやりを大切にする、日本らしい工夫といえるかもしれません。
さらに、新幹線や在来線などの特急列車では、終点に到着した車両がそのまま折り返して再び走行する、折り返し運転が多く採用されています。車両の向きを変える必要がないため、運用効率を高める手段として回転する座席が活用されているのです。
動画のコメント欄には、「ふたりとも穏やかで、いつまでも見ていられる安心感が最高~」「これからも美しい日本を楽しんでください」「本当に見ていて我々も幸せな気持ちになる」など称賛の声が寄せられています。日本人にとっては当たり前の仕組みが、実はとてもユニークなことに改めて気づかされた人が多いようです。
(Hint-Pot編集部)