多頭飼いのねこたちには、人間社会さながらの複雑な関係性が存在します。自分のテリトリーを守りたいねこもいれば、仲良くしたくて近づくねこもいるでしょう。X（ツイッター）では、不機嫌そうなキジ白ねこと、そっと見守る2匹の黒ねこが、大きな注目を集めています。3匹の間には、どんなドラマが隠されているのでしょうか。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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ねこたちに「いったい何があったのか」

「不機嫌なねこと気を遣う黒ねこ」

　そんなコメントとともに投稿された写真には、そっくりなポーズで並んで座る黒ねこが写っています。首をすくめ、どこか緊張感漂う2匹。視線の先には、フードボウルに囲まれて座るキジ白ねこがいます。

　キジ白ねこは不機嫌そうな表情を浮かべ、じっと動きません。黒ねこたちはそっと、近くから様子をうかがっていたようです。

　この写真は、Xで1.3万件もの“いいね”を集めました。リプライ（返信）には「いったい何があったのか」「触らぬ神に祟りなし……」「ご機嫌にゃにゃめなの？」「廊下に立たされてんのかw」など、多くの声が寄せられています。

「ねこの社会も、人間と同じように…」

　飼い主さん宅では、7匹のねこが暮らしています。今回、話題になったのは、黒ねこの男の子で7歳の「タック」くんと3歳の「クック」くん、そしてキジ白ねこの女の子で8歳の「はっぴ」ちゃんです。

　飼い主さんによると、タックくんとクックくんは、はっぴちゃんのことが好きで、近づきたくて様子をうかがっていたそうです。

「はっぴはパーソナルスペースを大事にするタイプなのですが、我が家の黒ねこたちは逆に、ほかのねことくっついたり、じゃれたりしたいタイプです。撮影時、ふたりははっぴに近づきたいようでした。はっぴはそれを察して、ちょっとうなりながら、こっちに来るなよと威嚇していました」

　その後、我慢できなかったタックくんが近づいたものの、はっぴちゃんのねこパンチを食らって退散。ねこたちのこうした様子を見て、飼い主さんは温かな気持ちになっているそうです。

「ねこの社会も、人間と同じように好きや嫌いの感情があったり、不機嫌なねこへの配慮があったりと、いろいろ考えて行動してるんだなぁと思います。そんなところがとてもおもしろく、愛おしいです」

　総勢7匹のにぎやかな日常の様子は、飼い主さんのインスタグラムアカウント（hukuhukuhappi）でも見ることができます。

○取材協力：かりとん（@kariton28mhy25）さん

（Hint-Pot編集部）