どうぶつ
「野垂れ死ぬしかないね」 推定1か月の子ねこを拾った人から思いがけないひと言 保護主の思いとは
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「野垂れ死ぬかもしれない」──そんなひどい言葉を残され、厳しい状況から救い出された子ねこが、X(ツイッターで)注目を集めています。怯えながらも、必死に生きようとする姿に、1.7万件を超える“いいね”が。子ねこを保護したれんげ(@8rjXhLaRHFwK9l2)さんに、詳しいお話を伺いました。
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3日間、鳴き続けた子ねこ 保健所では対応できないと言われ…
段ボールの中で、小さく体を丸める1匹の子ねこ。上目遣いで、不安げな表情を見せています。
この子ねこは、自費でねこの保護やTNR(捕獲・不妊手術・元の場所に戻す)活動を行ってるれんげさんのもとにかかってきた1本の電話がきっかけで保護されました。
投稿によると、「3日前から自宅の周りで子ねこが鳴いていて、保健所に電話したが対応できないと言われ、あちこちに聞いたらあなたが保護してくれると聞いた」と言われたそうです。さらに、電話口の相手からは「追いかけ回してやっと捕まえたけれど、野良ねこにお金は払えないから連れて行ってもらえないなら野垂れ死ぬしかないね」という、信じられない言葉が。
れんげさんは子ねこを引き取り、すぐに動物病院へ連れて行きました。その後の投稿で、動画を添えて子ねこの状況を報告。そこには、子ねこがお皿に入ったごはんを食べる姿が映っていました。「一泊入院で初期医療と必要なら補液もとお願いしたけど待合室で食べてくれた」と、れんげさんも胸を撫で下ろします。
「お母さんを探して3日間不安だったよね、人間に追いかけまわされて怖かったよね ブラックスモークのかわいい女の子。落ち着いたら里親募集します」
子ねこの保護の経緯を綴った2つの投稿には、合計で1.7万件を超える“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「見ぬふりされるよりはマシだったのかと思う葛藤もあり、やりきれない思いの連続ですよね……」「こんな小さい子を適当に扱う人たちが許せません 保護してくださりありがとうございます」「大拍手!!! こういう行為は仏の神が見ていますよ」など、れんげさんの行動を称える声が寄せられています。
「一泊入院させて迎えに行ったときには落ち着いていました」

れんげさんに保護された子ねこは、推定1か月。ブラックスモークの美しい毛並みが特徴的で、「ヨーダ」ちゃんと名付けられました。
保護された時点でヨーダちゃんは衰弱していましたが、幸い、自力でごはんを食べることができたそう。動物病院で必要な初期治療と検査を受け、「一泊入院させて迎えに行ったときには落ち着いていました」とれんげさんは振り返ります。
どんな状況でも、「生命の重みに違いはない」と話すれんげさん。救われた尊い命が、安心して暮らせる温かい家庭にめぐり会えることを願わずにはいられません。
(Hint-Pot編集部)