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「日本にいたら、僕たちは日本人だから」 スイス人が日本の秩序に配慮 箱根で温泉付きの部屋を選んだ理由とは
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豊かな自然や、多彩な食文化が息づく日本には、それに伴った美しいマナーがあります。日本の各地をめぐりながら、特別な体験を重ねているスイス出身のふたり。旅の中でとくに感動したのは、秩序を重んじる日本人の姿勢でした。そして、ふたりもそれにならい、ある行動をとったそうです。その理由とはいったい、なんだったのでしょうか?
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アジア圏での初めての長期旅行を楽しんだふたり
スイス出身のレティシアさんとマーベリックさんは、3週間という長期旅行で日本を満喫。東京をはじめ大阪、京都、箱根、奈良と日本各地をめぐるスペシャルな旅です。アジア圏での長期間の旅行は、ふたりともこれが初めてだとマーベリックさんは語ります。
「普段は、1週間くらい休みを取っていくことが多いかな。アジアに旅行に来たこともあるけど、今回は念願の日本だから、2年間かけて長期休暇を取る準備をしてきたんだ」
日本を選んだ理由について、マーベリックさんは「日本はいい空気、バイブスが流れていて、文化や食事、何もかも最高だよ」と、心からの賛辞を送ってくれました。訪れる先々で、日々新しい驚きや“日本らしさ”を実感していることがうかがえます。
「部屋についている温泉に入ったんだ」
箱根では、温泉旅館にも滞在したふたり。外国人観光客の間で人気の温泉には、日本特有のマナーやルールが存在することで有名です。とくに、タトゥーに関する規則は日本独自の文化のひとつとして、海外からの旅行者にも知られています。マーベリックさんも、そのルールを大切に考えてくれているようです。
「みんなと入る温泉には入らず、部屋についている温泉に入ったんだ。背中にタトゥーがあるからね。秩序を乱してはいけないし。日本にいたら、僕たちは日本人だから」
滞在中、日本の秩序やマナーを尊重してくれたマーベリックさん。文化の違いをポジティブに受け止める姿が、とても印象的です。ふたりの長い旅が、日本でのたくさんの出合いや発見にあふれた、実り多いものになるといいですね。
(Hint-Pot編集部)
