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ホテルで使い終わったタオル、どこに置くのが正解? 意外に知らないタオルの置き方
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ホテルに宿泊した際、使い終わったタオルをどこに置けば良いか迷った経験はありませんか? 適当に置けばマナー違反になることも。やってしまいがちなタオルのNGな置き場所について、ホテルのエキスパートとして活躍する小林千花さんに伺いました。
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使用したタオル 置いてはいけない場所とは
1人で宿泊しているのに、バスタオル1枚とフェイスタオルが2枚用意されていることがありますよね。これはホテル側の心遣いのひとつ。一般的に、1枚は洗面台で手を拭くために、もう1枚は洗顔後や髪を乾かすときに使うことを想定しています。せっかくなので、用途に応じて気持ち良く使い分けましょう。
使い終わったタオルを置いておく場所として一般的なのは、バスルームの中です。カゴや指定された場所がとくにないときは、バスルームの床の一角にまとめて、重ねて置くのがベターです。こうすることで、清掃スタッフが「交換するタオル」だとひとめで判断できます。
タオルの置き場所に悩み、よかれと思ってやった行動が、実はマナー違反になる可能性もあります。以下の場所に、使用済みタオルを置くのは避けましょう。
○ベッドの上
濡れたタオルを置くことで、カビや雑菌の繁殖につながり、シーツや枕カバー、マットレスなどを傷める原因になります。衛生面から見ても、清潔に保つべきベッドに濡れたものを置くのはマナー違反です。
○椅子やデスク
乾かすために、椅子やデスクの上に置いてしまうのも“NG”です。これらは、次の宿泊客が直接利用する可能性がある場所。衛生的な観点からも、使用済みのタオルを置くのは避けましょう。
○バスルームの床に散らかす
バスルーム内であっても、タオルを無造作に散らかしておくのは避けましょう。散らばったタオルを踏んで、滑ってけがをするおそれもあります。
タオルが足りないときは追加をリクエストしても良い?
タオルが足りないときは、ほとんどの場合、フロントや清掃スタッフに連絡すれば追加のタオルを用意してもらえます。ただし、環境保護の観点から、多くのホテルがタオルの交換を最小限にする取り組みを行っています。本当に必要な分だけをお願いするのが、スマートな大人のマナーと言えるでしょう。
また、ホテルによっては追加の枚数に上限があるため、心配な人は事前に確認しておくと安心です。
マナーとは、小さな思いやりの積み重ね。タオルの置き場所にも、さりげない気遣いを添えると、より快適なホテルステイにつながるでしょう。
(小林 千花)

小林 千花(こばやし・ちか)
1995年10月3日、東京都港区生まれ。2018年から生島企画室に所属し、舞台を中心に俳優として活動。曽祖父が都内でホテルを創業し、“ホテル一家”に生まれ育ったホテルのエキスパート。特技は「一度お会いした人の顔と名前を覚えられる」。趣味はホテルめぐり、宝塚観劇。「利き酒師」の資格も持っている。身長155センチ、血液型O。
