ゲリラ豪雨などが発生する夏の日に、遠くに浮かぶ雲が雨を降らせている光景を見かけることがあります。X（ツイッター）では、偶然撮影された、海上の雲にまつわる珍しい現象が話題に。それは、わずか数分という短い時間の中で生まれた、自然のドラマだったのです。投稿者さんに詳しいお話を伺いました。

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数分で消えゆく雲の神秘

「これも珍しい。小さな独立した雲からの降水、そして数分で力尽きる」

　そんなコメントとともに投稿された2枚の写真。そこには、海上で起こった珍しい自然現象が記録されています。

　1枚目の写真には、青く澄んだ空に浮かぶ雄大な入道雲と、その下に静かに広がる水平線が写っています。向かって右側が上空へ向かってダイナミックに伸びていますが、ひときわ目を引くのは、一番高い位置にある小さな雲の塊です。下に向かって勢い良く白い筋が伸びており、そこだけ強い雨が降っていることがわかります。

　一方、2枚目の写真では、先ほどまで激しく雨を降らせていた雲が急速に形を失い、空の中でしぼんでいく様がとらえられています。白い筋のように見えていた雨脚が弱まり、雲の輪郭もぼやけ、まるで消え去る直前のはかない一瞬を切り取ったようです。

　この投稿には、8.1万件もの“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には「雨を降らせてしぼんでいるのがはっきりわかる……」「自分たちが大気の底で生きてるって感じ、しますね」「すごい～!!　自然のサイクルが手に取るように目の前で見られるのですね!!」など、自然の神秘に驚く声が数多く寄せられました。