2012年の開業以来、東京の新名所となった「東京スカイツリー」。いろいろなアングルやアイテムを駆使して撮影にチャレンジした方もいるでしょう。しかし、その圧倒的な存在感を前に、なかなか満足のいく写真は撮れないもの。そこで最近は、スカイツリーと巨大な虹がコラボした「奇跡の一枚」が注目を集めています。狙っていてもめったにはお目にかかれないシーンを見事にとらえた撮影者さんに、当時の様子などを伺いました。

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「こんな写真、二度と撮ることができない」　慌てて望遠レンズで撮影

　注目の写真が撮影されたのは1月22日の午後。この日は午前中から晴れていましたが、午後になってわずかににわか雨が降りました。都内では傘を持っていない人が恨めしそうに空を見上げる光景もありましたが、雨がやんだ後には大きな虹が出現。その美しさを楽しんだ方も多かったようです。

　2020年6月頃から都内の夜景などを中心とした写真を撮っているという7（@_szuna）さんもすぐに反応しました。7さんのいる場所から虹を見上げていると、何とスカイツリーとバッチリ重なっています。7さんは急いでカメラをかまえ、スカイツリーに望遠レンズを向けました。

「こんな写真、二度と撮ることはできない」

　興奮と緊張を抑え切れない状況で、頭の中をよぎったのは「設定ミスはできない」という思い。慎重に確認をしながらシャッターを押しました。そして満足いく一枚の撮影に成功。「奇跡みたいな写真が撮れてしまった」との一文とともに、巨大な虹がかかるスカイツリーの写真をツイッターで公開しました。

　この投稿には24.9万件の“いいね”が付けられ、リプライ（返信）にも「奇跡の完全一致」「映画のワンシーンを見てるよう」「ポストカードみたい」「何か良いことが起きそう」といった感動の声が。また「自分がファインダー覗いたら手ぶれ間違いなし」「一瞬のシャッターチャンスを逃さない眼力に敬服」など7さんの技術を称賛するメッセージも寄せられました。

　7さんによると、やはりレアケースのようで「過去にもスマホで撮っている方はいるみたいですが、あまり見ない光景だと思います」とのこと。「肉眼ではここまで虹が大きく見えていなかった」というだけに、望遠レンズでの狙いがバッチリはまった一枚になりました。

　これまで、雨の日に見ることができるリフレクション（反射）や展望台から見る都会の夜景などを撮影してきた7さん。超望遠レンズで月をバックに撮影する「月と○○」シリーズも好評で、これらの美しい写真はインスタグラム（_szunaa）でも見ることができます。

「自然現象と絡めた作品を撮りたいと日頃から思っています。その時しか撮れない写真で、タワーと雷や都内に降る雪をきれいに収めていきたいです」と今後への意欲も語る7さん。これからも印象的な写真で多くの人を楽しませてくれそうです。

（Hint-Pot編集部）