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お湯が一瞬で雲に 極寒の中で行われた科学実験が大反響 「雲って手作りだったのか」
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子どもの頃、学校の授業でやった科学実験。「これをこうしたら、どんなことが起こるんだろう」とわくわくした人もいるでしょう。最近は大人向けの実験教室や科学実験キットが話題になり、年齢を問わず楽しめるジャンルになっています。そんな中、大自然の中で行われた実験に大反響。お湯からあっという間に雲を作って見せたファルコンまつばら(@FalconMatsubara)さんの投稿が注目を集めています。
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実験の舞台は気温マイナス17~18度と極寒の北海道・弟子屈町
普段はゴルフクラブ設計・製造などを行っている投稿主さんの活動拠点は、北海道道東の中心に位置する弟子屈(てしかが)町。町内には摩周湖や屈斜路湖があり、その湖畔には温泉も豊富です。しかし、さすがに真冬ともなると極寒の世界に。弟子屈町の公式ホームページによると、冬(1~3月)の平均気温はマイナス5.7度で、降雪量も50~100センチに達します。
そこで投稿主さんはある実験を行いました。その日の気温は家庭用冷蔵庫内の温度とほぼ同じのマイナス17~18度。ツイッターで公開された動画にはまず、熱いお湯が入った片手鍋に手に雪の上を歩く姿が映ります。ギュッギュッと雪を踏んで進むとおもむろに立ち止まり、雪原が広がる空中に勢い良くお湯をまきました。すると、お湯は一瞬で雲に! 15秒以上も浮かんだまま、前方に移動していったのです。
「弟子屈くらいの気温になると、お湯が一瞬で雲になるんです」というメッセージとともに公開されたこの動画。13日時点で310万回以上再生され、“いいね”も19.6万件以上という反響ぶり。「すごい。お腹から声出た」「雲って手作りだったのか」「小さな雲かわいい」「何か感動」といったリプライ(返信)も寄せられました。中には「黄色い液体で筋斗雲できそう」というリプライに「かき氷のシロップ入れた緑で試しましたが、真っ白でした」と返答し、色付きの液体でも試していたことも明かしています。
一般的に雲が発生する原理は、水蒸気を含んだ暖かい空気が上昇気流に乗って上空で冷却・凝結され、水滴の大集団になって空中に浮遊するというもの。投稿主さんは別の投稿で「水(お湯)を細かな粒子にするために投げてます。低温かつ投げるスピードによる冷却も相まって、水蒸気にならないうちに凍りつきます」と説明しています。
お湯を使っているのは、お湯のほうが水よりも先に凍るという物理学上の主張「ムペンバ効果」を考えてのことだそう。実際、投稿主さんは水でも試したそうですが、「イマイチ上手くいかなかった」とのことです。
まさに“大人の科学実験”で多くのユーザーを楽しませた投稿主さん。別ツイートでは「是非雲を作りに、雲を見に、弟子屈にお越しください。夏なら雲海もほぼ毎日見られます」と弟子屈の魅力をアピールしています。
(Hint-Pot編集部)