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「レストランの中と外で全然違うから、不思議」 イタリア人女性が日本で戸惑った意外なルールとは
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海外から日本を訪れる観光客にとって、日本独特の文化や習慣は、新鮮な驚きをもたらします。1年前に日本を訪れたイタリア人女性は、滞在中にさまざまな光景を目の当たりにし、戸惑いながらも興味深く感じたといいます。イタリア人から見た日本の独特な文化とは、いったいどのようなものだったのでしょうか。
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日本で偶然出会ったふたりの体験
イタリア・ミラノ在住のプリニオ・マチェッラさんと、マリレーナ・リオネッティさん。ふたりは2024年の春、初めて日本を訪れた際に偶然、東京の新宿で出会いました。
プリニオさんが先に日本へ到着し、18日間の滞在を楽しんでいました。その後、日本にやってきたマリレーナさんと知り合ったそう。ふたりの日本滞在が重なったのはわずか2日間でしたが、その短い時間で、日本での体験について語り合ったといいます。
「彼はひとりで旅していて、私が日本に到着する前に、どんな旅行をしていたのか教えてくれたんです」と、マリレーナさんは振り返ります。プリニオさんも「彼女と出会う前に、いろいろな場所を訪れました。日本の良さをたっぷり感じました」と語り、短い滞在期間でも日本の魅力を存分に堪能していた様子です。
「レストランと外で真逆」の喫煙ルールに困惑
日本での滞在中、マリレーナさんが最も印象深く感じたのは、日本の喫煙に関するルールでした。
「レストランの中ではタバコが吸えるのに、外では禁煙だったりして、不思議」
イタリアでは屋内での喫煙が全面的に禁止されており、レストランやバーでの喫煙は一切できないそう。一方、日本には喫煙可能なカフェやレストランがあるものの、屋外では定められた場所でのみ喫煙が認められています。イタリアと異なる日本のルールは、マリレーナさんにとって理解しがたいものだったようです。
イタリアとは違う文化に戸惑いながらも、マリレーナさんは次回の訪日に対して特別な思いを抱いていることも明かしました。
「今度は日本人の家に行って、どんな生活をしているのか見てみたい。私がまだ幼稚園に通っていた頃、日本人の親友がいたの。その子の家にはたたみがあって、靴を脱いで家に入ったのを覚えているわ」
幼い頃にミラノで体験した、日本の住環境の記憶。大人になった今でも、マリレーナさんの中には鮮明に残っているそう。たたみの感触や、靴を脱いで家に上がる習慣など、イタリアとは大きく異なる日本の生活様式は、子どもながらに強い印象を受けたようです。
プリニオさんも「また日本に行きたい。今度は観光客がいないような、郊外や田舎を回りたい」と、次回の訪日に期待を覗かせました。次の旅では、さらに多くの日本の魅力を発見してほしいですね。
(Hint-Pot編集部)
