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「頭が食べられるなんて知らなかった」 フランス人が初めて食べた“本場”の味に感動 「概念が変わった」日本食とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

本格的な日本食に感動する、(左から)オレリアンさんのお母さんとお父さん(スクリーンショット)
本格的な日本食に感動する、(左から)オレリアンさんのお母さんとお父さん(スクリーンショット)

 味だけでなく、食感や見た目にも職人の腕前が際立つ日本料理の奥深さは、訪日外国人を魅了しています。日本で暮らすフランス人YouTuberのオレリアン・プダさんは、来日した両親に、職人の技が光る一品を堪能してもらうことに。美食の国から来た両親が思わず息をのんだ日本食とは、どんなものだったのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

日本へ来るのは4回目の両親が初体験

 来日4回目となるフランス人の両親に、オレリアンさんがすすめたのは、日本料理の代表格である天ぷらでした。両親が日本で天ぷらを食べるのは初めてのこと。専門店のカウンターに座ると、「フランスでも食べたことはあるけど同じじゃないと思うの」と、お母さんは期待に胸を膨らませます。

 クルマエビの天ぷらには、カラッと揚がった頭も添えられていました。「頭も食べるんだよ」とオレリアンさんに言われると、その斬新さに「ユニークね!」とお母さんは驚きの表情を浮かべます。

 しっかりとエビの頭を味わったお父さんは、その技術力の高さに心から感動した様子。「エビの頭を食べたのは初めてだ! カリッとしていて食べやすい! 頭が食べられるなんて知らなかった」と職人の技術と天ぷらのおいしさに感嘆の声をあげます。

食の概念を変えた日本の職人技

「フランスで食べた天ぷらと全然違う!」とお母さんも感激した様子。「エビもすごく新鮮! 身が締まっているし、でも火を通しすぎていないの。ゴムみたいな食感のエビもあるじゃない?」と、フランスで食べたものと比較し、大絶賛します。衣の軽い食感も気に入ったようで、「フランスでよくある、べたっとした衣じゃないのね」と感動を口にしました。

 実は、お父さんは脂っこいものを普段あまり食べないことから、お母さんは天ぷらに「揚げ物だからパパには少し重いのではないか」と心配していたそう。しかし、実際に食べてみて、その軽やかさと上品な仕上がりに、「天ぷらの概念が変わった」といいます。

「フランスの天ぷらは、重くて素材の味を邪魔してしまうの。素材を覆う衣がこんなに薄いなんて驚きだわ。信じられない。こんな素晴らしい料理食べたことないわ。見た目もきれいだし、全体的に素晴らしい発見だったわ」

 単なる揚げ物ではなく、素材の持つ本来の味を最大限に引き出す職人の技の奥深さに、フランス人の両親は、心を掴まれたようでした。

 コメント欄には「フランスの人は食に対する知識も敬意もより深いですね」「専門店の技術は本当に神技ですよね」「最高の食レポをありがとうございます」といった声が寄せられています。

(Hint-Pot編集部)