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「テーブルが汚れていたり、床に果物が落ちていたり…」 フランス人シェフが外国人観光客の行動に困惑 感動した日本人のマナーとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

東京・代官山のカフェでオーナーシェフを務める、シャルルアンリ・ルブーグさん(スクリーンショット)
東京・代官山のカフェでオーナーシェフを務める、シャルルアンリ・ルブーグさん(スクリーンショット)

 日本人の礼儀正しさ、細やかな気配り、そして相手への敬意を示す立ち振る舞いは、日本独特の文化として海外でも高く評価されています。フランス人YouTuberのオレリアン・プダさんが、日本でカフェを経営するフランス人シェフに、店に来るお客様について質問。シェフには、日本人と外国人には大きな差があると感じているようです。

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「日本人はゆっくり時間をかけ、その瞬間を楽しみます

 パリのジョエル・ロブションをはじめ、世界各国の星付きフレンチレストランで腕を磨いてきた、フランス人シェフのシャルルアンリ・ルブーグさん。現在、東京・代官山にあるフレンチモダンカフェ「シャルルアンリ」のオーナーシェフを務めています。

 そんなシャルルさんに、オレリアンさんは「日本のお客様」について質問。その様子を自身のインスタグラム(bebechan_france)に投稿しています。シャルルさんからは日本人への深い敬意と感謝の言葉があふれました。

「日本人はとても清潔です。テーブルは来る前と同じくらいきれいで、床に何も落ちておらず、とても気をつかっています」

 食事を終えたあとのテーブルの美しさ、そして周囲への配慮は、世界各国で経験を積んだシェフの目にも特別なものとして映っているようです。さらに、シャルルさんは日本人客の食事に対する姿勢にも感銘を受けているそう。

「日本人はゆっくり時間をかけ、その瞬間を楽しみます。職人技や製品に対する敬意を持っています」

 星付きレストランで培ってきた料理への情熱を持つシャルルさんにとって、お客様が「その瞬間を大切」にし、シェフの「仕事を尊重する」姿勢が、なによりの喜びにつながっているようです。

対照的な外国人観光客の行動

 一方で、シャルルさんは外国人観光客については対照的な印象を持っていました。「テーブルが汚れていたり、床に果物が落ちていたりします」と、清潔さの面での違いを指摘。さらに、食事の仕方についても驚きの体験を明かしています。

「外国人はしばしば急いでいます。ときにはタルトの上の果物だけを食べて、タルト本体は残すこともあります」

 シェフが心を込めて作ったタルトの一部だけを食べて残してしまう行為は、料理人としては複雑な思いがあるでしょう。時間や空間を楽しんでいる雰囲気は感じられず、「飲み物でさえ、2口飲んだらすぐ帰ってしまう」という慌ただしさも、日本人客との大きな違いとして映っているようです。

 コメント欄には、「お店側もお客さんをしっかり見てますもんね」「日本人はコミュニケーションが少ないと思いますが、残さず食べる……そんな生産者さんや料理人の方へのリスペクトを感じます」「ありがとうございます。日本の良さを後世に」といった声が寄せられています。

(Hint-Pot編集部)