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「日本は反対なんだね」 ルクセンブルク人が美意識の違いに驚き 日本で印象的だった意外な光景とは【万博】
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2025年大阪・関西万博の会期も残り1か月を切りました。連日多くの来場者で賑わう万博会場では、各パビリオンで働く外国人スタッフたちが訪問者を迎えています。ルクセンブルク館でボランティアとして働くアレンさん。初めての日本滞在で、日本人の日焼けに対する考え方に驚いたといいます。母国との文化の違いを感じたこととは、どんなことだったのでしょうか。
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多文化が集まる万博への興味から初来日
ルクセンブルク出身のアレンさんは、8月上旬に初めて日本の地を踏みました。万博終了の10月中旬まで、ボランティアスタッフとして滞在予定です。
「最高な経験になると思う。多文化が集まる万博には前からとても興味があったし、新しいテクノロジーやサステナブルな取り組みを知ることもできる。それに日本にも行けるっていうのも、今回ボランティアに応募した要因のひとつだわ」
万博という国際的な舞台で働くことへの期待を胸に、日本での生活をスタートさせたアレンさん。初めての日本で、さまざまな発見があったといいます。
母国と日本で異なる価値観
とくに印象的だったのは、日本人の徹底した日焼け対策でした。アレンさんは、日傘をさしてアームカバーで腕を覆う日本人の姿を街で見かけ、驚いたといいます。
「日本人が皮膚を守っているのはすごく理解できる。ヨーロッパだと、日焼けしているとバカンスを楽しめてていい感じ! みたいな風潮で自慢のひとつになるんだけれど、それで皮膚ガンが多いというのは……。日本は反対に美白文化なんだね」
アレンさんの出身のヨーロッパでは、日焼けした肌は健康的で魅力的とされ、バカンスを満喫した証として好意的に受け止められることが多いそうです。一方で、その代償として皮膚がんのリスクが高まっているという指摘もあります。
対照的に、日本では“美白”が美の基準のひとつとされ、紫外線から肌を守るための対策が日常的に行われています。日傘やアームカバー、日焼け止めなど、さまざまなアイテムを駆使して肌を守る日本人の姿は、アレンさんにとって新鮮な発見だったようです。
日本とは異なる文化を持つ国のスタッフが活躍する万博。さまざまな国との交流を通じて、お互いの文化への理解が深まることを期待したいですね。
(Hint-Pot編集部)
