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「最初の5分くらいは恥ずかしさがあった」 初訪日のニュージーランド人が驚いた日本独特の文化とは
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旅先で出合う文化の違いは、ときに大きな驚きと戸惑いをもたらします。初訪日のニュージーランド人カップルが、滞在中に衝撃を受けつつもおもしろいと絶賛したのは、日本ならではのある文化でした。いったい、どんな体験をしたのでしょうか。
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ニュージーランドから初訪日 独特の日本文化に興味津々
ニュージーランドからやってきた、エープリルさんとニックさん。ふたりとも初めての日本です。10日間かけて東京、名古屋、京都、広島の尾道をめぐる計画を立てています。
「日本に行ったという友人がいて、みんな『楽しかったよ』って口々に言うんだ」と、ニックさんは周囲からの評判の良さを聞きつけ、訪日を決めたことを教えてくれました。
そんなふたりは、滞在を通して早速、母国との文化の違いに遭遇しているそう。
「日本は靴を脱ぐ文化だから、いろいろな場所で靴を脱ぐ場面があって、ニュージーランドと全然違うなって。たとえば更衣室とか」とエープリルさん。
欧米をはじめ世界では、屋内でも靴を履いたまま過ごす生活スタイルの国は少なくありません。一方、日本では家庭に限らず、飲食店や居酒屋の座敷、アパレルショップの更衣室などでも靴を脱ぐことがあります。エープリルさんは、そうした場面に出合うたびに、はじめは戸惑ったようです。
しかし、ふたりにはさらに衝撃的な文化の違いを目の当たりにした場所があるといいます。
「温泉! みんな全裸だからね」と、ニックさんは語気を強めます。
「ニュージーランドはホットスパがあって、裸じゃなくて水着で入るタイプ。だから全裸ではないの。最初の5分くらいはちょっと恥ずかしさというか、慣れていない感じがあったけれど、シャワーがどこにあって、お風呂がここにあって、とか一通りわかったら、もう大丈夫になっちゃった! みんな全裸だし、気にしなかったわよ」と、エープリルさんは笑います。
日本の温泉文化には、裸で入浴すること以外にも外国人観光客にとって意外なルールが数多くあります。入浴前に必ず体を洗うことや、男女が分かれて入ること、タオルを湯船に入れないことなど、細やかなマナーが徹底されています。湯船では静かに過ごすのが基本で、プールのように泳ぐことはマナーに反するとされています。こうした習慣の違いは、ふたりの目に新鮮に映ったに違いありません。
「もちろん女湯と男湯でバラバラに入らなければいけなかったから、個人的な経験としておもしろかったです」とエープリルさん。マナーも理解した上でそれぞれの温泉体験をしっかり満喫できたようです。
文化の違いを柔軟に受け入れ、日本でしかできない体験を楽しんでいるふたり。残りの滞在でも、訪れた先で素敵な温泉に出合えますように。
(Hint-Pot編集部)
