どうぶつ
「威嚇顔を愛でております」 残暑で憔悴した野良ねこを保護 自宅で過ごす姿に反響 「早く安心してくれるといいな…」
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保護されたばかりの野良ねこは、新しい環境への不安から、威嚇行動を見せることがあります。そんな姿も愛おしく、全力で守ってあげたくなりますよね。X(ツイッター)では、見事な「シャー顔」を見せるねこが話題になり、1.2万件もの“いいね”を集めています。飼い主さんに詳しくお話を伺いました。
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保護ねこのかわいらしい「シャー顔」
「私事ですが、残暑で弱っていた顔なじみのメス野良ねこを9月に入ってから捕獲しまして、ねこメンバーが増えました。まだ絶賛お怒りの時期、威嚇顔を愛でております。彼女はアトリエではなく自宅におります」
そんなコメントとともに投稿された写真には、ケージの中で鋭い表情を浮かべるねこが写っています。環境になじめない苛立ちや、保護されたばかりの緊張があるのでしょうか。牙をむき出しにしてうなっていますが、どことなくかわいらしさも漂います。
この投稿がXに公開されると、1.2万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)や引用リポストには「見事なシャー顔(笑)」「これはいいシャー 早く安心してくれるといいな……と願っております」「10億点のシャー」など、見事な威嚇に心を奪われる人が続出しています。
数年越しの保護 猛暑で体調を崩した静香さん

飼い主さんが保護した「静香さん」は、7~8年前から地域に住みついていた野良ねこ。そんな静香さんの存在を、飼い主さんは知っていたものの、なかなか保護のタイミングが訪れませんでした。しかし、今年の猛暑が、静香さんの体調に深刻な影響を与えることになったようです。
「猛暑で憔悴しきっていました。エサを与えつつ、捕獲のために室内へ誘導しました」
野良ねこの捕獲は、ねこにとっても、人間にとっても危険を伴う作業です。飼い主さんは、ウナギ網と洗濯ネットを組み合わせた独自の方法で、静香さんを安全に保護しました。
まず、ウナギ網の内側に洗濯ネットをセットし、網の枠にクリップでしっかり固定。その後、ねこの頭側から一気に網をかぶせ、おしりまでしっかり入ったことを確認したところで、網の上からタオルをかけます。ねこの足までネットに収まっているかを確認しながら巾着の紐を絞り、クリップをはずしつつ洗濯ネットの口を強く引き絞って結び、ウナギ網からネットごとはずすそう。この流れにより、静香さんは安全に保護されました。
保護された静香さんについて、飼い主さんは「ケージで馴化中です。慣れたら室内で自由にする予定です。まだシャーシャー言っていますが、ふわふわの寝床はお気に召したようです」と、状況を教えてくれました。また、「これから詳しく血液検査などしてケアしていきます」と、今後の健康管理についても準備を整えていく予定だといいます。
飼い主さんは現在、服飾作家をしており、「アームコルセット」という手首を美しく見せるアームカバーを制作しています。静香さんを「終生かわいがる予定」という飼い主さん。静香さんの「シャー」も、きっとすぐに甘えた鳴き声に変わることでしょう。
○取材協力:massaging capsule(@massagingcapsul)さん
(Hint-Pot編集部)