ねこを多頭飼いしている家庭では、ときにねこ同士が激しくじゃれ合うこともあるでしょう。また、ねこがそれを悟られまいとすることもあるようです。X（ツイッター）では、ただならぬ雰囲気を漂わせる2匹のねこが話題に。声を聞いた飼い主さんが駆けつけましたが、いったいなにがあったのでしょうか。詳しいお話を伺いました。

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絶妙な距離感で誤魔化す2匹のねこたち

「2階でフギャって聞こえたから見に来た　なにがあったの？」

　そんなコメントとともに投稿された写真には、2匹のねこが写っています。1匹は、廊下の突き当たりにある扉の前で人間のように腰を落とし、もう1匹は壁の陰からひょっこりと顔をのぞかせている様子。

　2匹の間には絶妙な距離があります。いったい、なにがあったのでしょうか。まるで、「なんでもないよ」と何かをごまかしているかのようにも見えます。

　この写真が公開されると、18万件もの”いいね”を集めました。リプライ（返信）には「絶対なにか誤魔化そうとしていますよね？」「めっちゃ酔って喧嘩した後みたいだww」「明らかに『何かあった』感がありますね」「……来るな！……罠だ！」「ねこちゃんのリアクションがいいね」などの声が上がり、ねこたちの怪しい雰囲気に反応する人が続出しています。

「チョロすけの強めの攻撃が決まったのかもしれません」

　話題の写真に写っていたのは、元保護猫で9歳の「まめたろ」くんと2歳の「チョロすけ」くんです。まめたろくんは、おっとりとしておとなしい性格。事故で左足を失い、3本足で生活しています。一方、チョロすけくんは天真爛漫でいつもごきげん。とてもおしゃべりで、甘えん坊です。

　この日、まめたろくんの「フギャ！」という声を耳にした飼い主さん。気になって2階に様子を見に行くと、「廊下で写真の状態になっていました」とのこと。何かが起きたことは間違いなさそうですが、駆けつけたときには2匹とも落ち着いていたようです。

「よく2階でドタンバタンとニャンプロをしています。いつもまめたろだけ『ニャッ！』『ニャア、ア、ア！』と鳴いてるのですが、このときはちょっと大きめに『フギャ！』と聞こえたので、チョロすけの強めの攻撃が決まったのかもしれません」

　撮影後、まめたろくんはその場で寝転がり、チョロすけくんは部屋の中に入っていきました。2匹にはやや距離感があるようですが、仲が悪いわけではないようです。

「チョロすけは先住のまめたろに近づきたいようですが、まめたろが『シャー！』と追い返しています。でもたまに一緒に寝ていてほっこりします」

　距離があっても2匹が幸せに暮らせているのは、飼い主さんがたくさんの愛情を注いでいるからこそ。そんな飼い主さんがボランティアでお手伝をしている譲渡型保護猫カフェ「nekotosiawase」が、6月16日（月）にオープンします。そこでは、ずっとのおうちを探している約30匹のねことふれあえるそう。「保護ねこたちに癒されに来てみてはいかがでしょうか」と呼びかけています。

○取材協力：まめたろ（@kuromametaro620）さん

（Hint-Pot編集部）