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「この個体なら約4万円」 50代会社員が釣り上げたドラゴンタチウオ まさかの大きさに驚愕 「こんな大物は初めてです」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

194センチのドラゴンタチウオを釣り上げた湊原さん【写真提供:海晴丸】
194センチのドラゴンタチウオを釣り上げた湊原さん【写真提供:海晴丸】

 毎年、鹿児島県錦江湾で巨大な「ドラゴンタチウオ」を釣り上げている遊漁船(釣船)「海晴丸」。17日夜には、今季屈指の超大物がかかったことを公式X(ツイッター)アカウント(@JHENDlrzigArnEL)で報告しました。釣ったのは、なんとタチウオ釣り3回目という鹿児島市在住の会社員・湊原昌寿さん(53)です。湊原さんと船長の中田清治さんに、当時の状況を詳しく伺いました。

 ◇ ◇ ◇

「指5本くらいのレギュラーだと思っていました」

 湊原さんがドラゴンタチウオを釣り上げたのは、17日午後10時頃。竿に待望のアタリがきましたが、最初は小さなアタリだったため、「指5本くらいのレギュラー(サイズ)だと思っていました」と振り返ります。

 ところが、リールを巻き上げていくうちに状況が一変。度重なる強烈な引きと、一気に糸を30メートルも出される展開になり、激闘が始まりました。

 タチウオ釣りは、今回でまだ3回目という湊原さん。「途中から大物だと確信しましたが、なにせタチウオ釣りは今回で3回目だったので、なんとか切られないようにドラグを調整しながら、慎重に上げていくことだけを考えました」と、必死の格闘を続けたそうです。

 そして、漆黒の海面を切り裂いてついに姿を現したのは、キラキラ光るメタリックな銀ウロコの巨大タチウオ。あまりの美しさと大きさに、湊原さんは「こんな大物は初めてです。思わず声が出てしまいました」と興奮を隠せない様子でした。

10月が最盛期 さらなる大物に期待

湊原さんの身長をはるかに上回るドラゴンタチウオ【写真提供:海晴丸】
湊原さんの身長をはるかに上回るドラゴンタチウオ【写真提供:海晴丸】

 中田さんがギャフで取り込み、船内に引き上げると、乗船していたほかのお客さんも「あまりの大きさに一緒になって拍手喝采でした」とのこと。計測の結果、体長194センチ、重さ4.77キロ、体の幅は指10本という見事なドラゴンタチウオでした。

 錦江湾では、150センチ以上のタチウオをドラゴンタチウオと呼んでおり、194センチという記録は今季でも屈指の大きさだそう。

 また、中田さんによると、今回釣り上げられたドラゴンタチウオが市場に出回った場合、「(現在)キロ9000円ほどで取引されており、この個体なら約4万円」という高値がつくといいます。

 ドラゴンタチウオは7月から釣れ始め、11月まで狙えるそうですが、「数、型ともに最も期待できるのは10月です」とのこと。錦江湾で釣れるドラゴンタチウオは、サイズが大きくても大味にならず、絶品とされています。さらなる大物の出現にも期待が高まりますね。

(Hint-Pot編集部)