Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

話題

「いい意味でエグいす」 まさに“神龍” 2メートル超えのドラゴンタチウオに驚きの声

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「ドラゴンタチウオダービー2024」暫定1位(7月23日現在)の大物を釣り上げた鹿児島市の会社員、吉村一浩さん【写真提供:海晴丸】
「ドラゴンタチウオダービー2024」暫定1位(7月23日現在)の大物を釣り上げた鹿児島市の会社員、吉村一浩さん【写真提供:海晴丸】

 釣り人の間で近年すさまじい人気になっているのがタチウオ。とくに全長120センチ以上の「ドラゴンタチウオ」は憧れの的です。そんなドラゴンを次々と釣り上げているのが、鹿児島県錦江湾の遊漁船(釣船)「海晴丸」。19日にさっそく2メートル3センチの超大物を釣り上げた人がいたことを、公式X(ツイッター)アカウント(@JHENDlrzigArnEL)で報告しています。自身の身長よりもはるかに大きなタチウオを誇らしげに掲げる姿は、まさに圧巻のひと言です。

 ◇ ◇ ◇

味わったことのない強い引き 死闘の末、目にしたものとは

 鹿児島県の釣り船や釣具店、メーカーなどがいったいとなって毎年行っている「ドラゴンタチウオダービー」が今年も1日から始まりました。錦江湾の素晴らしさを発信するとともに、環境保全への意識や、釣り人のマナー・安全意識の向上を目指して始まったこの大会。6回目になる今年、すでに大物が続々と釣り上げられているようです。

 19日の午後6時30分、海晴丸は重富漁港を出港すると、30分ほどで湾央にあるポイントに到着。船にはドラゴンを求めて、九州各地から集まった8人が乗っていました。そのなかのひとり、鹿児島市から来た会社員の吉村一浩さん(50)は、ドラゴン狙いで乗船するのは、この日で4回目。これまで一度も大物を釣り上げたことはありません。

「ドラゴン釣りには、タチウオテンヤ30号というルアーに、新鮮なイワシを巻いて使います。しかし、船長から『下道で釣れたサバやクロシビカマスを、イワシの代わりに付ければ食い込みがいい』と教わり、やってみることに。すると、着底と同時に強い引きが伝わりました」

 今まで味わったことのない強い引きに、驚いたという吉村さん。このチャンスを逃すものかと必死に食らいつき、10分間の死闘の末、ギラギラと光る細長いボディが海面に姿を現しました。

「上がってきたのは、まさしくドラゴン。船長がギャフを使って、船上に引き上げました。想像以上の大物に船内は大盛り上がり。測定してみると、体長は2メートル3センチ。重さは4.6キロのモンスターでした」

 船内には「おめでとう」と祝福の言葉があふれます。船長は、そのときの様子を写真に収め、Xに投稿。ドラゴンを高々と掲げる吉村さんの写真と、指9本分の幅があることを示す1枚が添えられました。間違いなく“神龍”クラスです。投稿のリプライ(返信)には、「いい意味でエグいす」「good-job! すごい」「おめでとう」など、驚きや祝福の声が寄せられました。

“神龍”クラスのタチウオを釣り上げた実際の様子。船内は興奮状態に【写真提供:海晴丸】
“神龍”クラスのタチウオを釣り上げた実際の様子。船内は興奮状態に【写真提供:海晴丸】

 船長の中田清治さんによると、同サイズのタチウオは「現在の卸価格で3万5000円。市場に出回る価格では5万円ほど」になるといいます。さらに、ほかで釣れていなければ、価格がより高騰することも。

 錦江湾のドラゴンタチウオ釣りは、これからがトップシーズンです。8月は150センチ以上がもっとも釣れる時期。そして、10月は190センチ~2メートルの“神龍”クラスを釣り上げた実績が、一番多いといいます。11月30日まで続く「ドラゴンタチウオダービー」これからも目が離せません。

(Hint-Pot編集部)