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「2~3回見たことがあって、驚いちゃった」 ルクセンブルク館スタッフが日本の生活で印象に残った発見とは
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2025年大阪・関西万博の会期も、残り1か月を切りました。連日多くの来場者でにぎわう万博会場では、各パビリオンで働く外国人スタッフたちが訪問者をもてなしています。デジタル技術を用いて、自然や人々の暮らしなどを紹介しているルクセンブルクパビリオン。そこで働くジェロニモさんは、約2か月前に初来日を果たしました。彼にとって、日本の街には毎日新しい発見があるといいます。いったい、どんなことがあったのでしょうか。
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警備スタッフとの交流で日本語を習得
ドイツ出身で、ルクセンブルクに16年間暮らしているジェロニモさん。万博で初めて来日し、ルクセンブルクパビリオンのグッズショップで働いています。
店の近くには、30分ごとに交代する警備の日本人スタッフが常駐。彼らから、毎日のように簡単な日本語を教わるようになって、今では少しずつ日本語を理解し、話せるようになってきたといいます。来日して2か月ほどですが、学んだばかりの日本語で、日本人の来場者に積極的に接客する姿が印象的です。
街に響く音楽に文化の違いを実感
そんなジェロニモさんが、日本でとくに驚いているのは、街のあちこちから聞こえてくる音です。「日本はどこでもなんでも音がついている!」と目を丸くします。日本での生活で、ヨーロッパでは体験したことのない音の世界に出合い続けているそうです。
「ゴミ収集車も音楽をかけてやってくるよね(笑)。2~3回見たことがあって、驚いちゃった。もちろんルクセンブルクでも、目が見えない人のために横断歩道に音がついていることはあるけれど、(ゴミ収集車から)日本のように音楽が流れるようなことはないかな」
ヨーロッパには、実用的な音はあっても、日本のようにさまざまな場面で音楽が使われることは珍しいといいます。ジェロニモさんは、電車に乗ったときも衝撃を受けたそう。
「電車のドアが閉まるときと開くとき、それぞれ流れるのがおもしろいなぁって」
ジェロニモさんにとって日本の“音文化”は、新鮮な驚きの連続のようです。毎日の通勤でも、ルクセンブルクにはない音の世界を体験しながら楽しんでいます。万博会場で多くの国の人々とふれあいながら、残りの滞在期間も、日本での暮らしを満喫してほしいですね。
(Hint-Pot編集部)
