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「正直、少し疎外感はあるかもしれない」 スペイン人が言葉の壁を感じつつも「問題はないよ」と感じた理由とは

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著者:Hint-Pot編集部

スペインから来た(左から)ホセさんとカテリーナさん【写真:Hint-Pot編集部】
スペインから来た(左から)ホセさんとカテリーナさん【写真:Hint-Pot編集部】

 訪日外国人の数は今年も勢いを増し、今年8月の統計で、同月として過去最多を記録しました。インバウンドの波は、まさにとどまるところを知りません。その一方で、長く指摘されてきた言葉の壁という課題も、依然として残っています。スペインから訪れた男性は、日本語が話せないことに少し寂しさを感じつつも「とくに問題はない」と語ります。いったい何が、言葉の壁を越える助けになっているのでしょうか。

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念願の日本 11日間の旅行を楽しむスペイン人

 スペイン・バルセロナからやってきた、スペイン人のホセさんとベラルーシ人のカテリーナさん。11日間滞在し、東京や高山、大阪、京都、奈良、鎌倉をめぐる予定だといいます。

「前からの夢で、ずっと旅行に来たいと思っていたよ。日本の国や文化、建築、食などに興味があってね」

 長年憧れていた日本へ来られたことで、期待に胸を膨らませている様子のホセさん。しかし、日本人とのコミュニケーションについては、感じることがあったようです。

「スマートフォンの画面をかざせば、何かもわかるしね(笑)」

 外国人旅行者にとって、現地の人とのコミュニケーションは旅の醍醐味ですが、日本では日本語を話せないと、少し不安に感じることもあるかもしれません。ホセさんも正直な思いを明かしました。

「僕たちは日本語を話せるわけではないし、日本人も英語がすごく得意そうな感じではないから、正直少し疎外感はあるかもしれない」

 しかし、日本語が話せなくても大丈夫と感じたことがあったようです。

「でも、看板や標識は日本語だけではなくて英語も表記してあるし、みんな親切だし、問題はないよ。それに、スマートフォンの画面をかざせば、何かもわかるしね(笑)」

 工夫をしながら楽しんでいる様子のホセさん。言葉の壁があるからこそ、日本人の優しさにも気づくことができたといいます。違いを楽しみながら、日本の文化や食を存分に満喫してもらいたいですね。

(Hint-Pot編集部)