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「私たちが日本語を話せないせいだから」 言葉の壁を感じた外国人女性 日本の飲食店で感激した「素晴らしい工夫」とは
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日本に滞在する外国人が、言葉の壁に不安を感じることは少なくありません。そんななかでも、自分たちでコミュニケーションを取る方法を見つけ、楽しんでいるようです。日本で暮らし始めてから1年ほどが経つという外国人女性は、日本文化への理解も深まりつつあるなか、飲食店の“ある工夫”に助けられているといいます。いったい、どんなものを目にしたのでしょうか。
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在住1年 困難を感じる場面
アメリカ出身のアビーさんと、アイルランド出身のクララさん。ふたりとも、夫の仕事の都合で1年ほど前から日本で暮らしています。
日本の暮らしにも少しずつ慣れてきたそうですが、アビーさんにはときどき、つらさを感じることがあるといいます。
「レストランやカフェでオーダーをするのに少しまごつくことがあって、そういうときに、難しいなぁと思います。でも日本はとても魅力的だし、良い印象しかありません」
クララさんも、日本で言葉の壁を感じで困ることがあるそう。ただ、「それは日本のせいではなくて、私たちが日本語を話せないせいだから」と笑います。
言葉が通じなくても安心な理由
そんなふたりは、日本のレストランやカフェで見かけるという“ある工夫”に感激していました。
「メニューリストに写真を多用していますよね。日本語がわからない私たちにとって、とても助かります。素晴らしい工夫だなと」
写真があれば、日本語がわからなくてもスムーズに注文ができるというアビーさん。ただ、少し気になることもあるようです。
「オーダーをするときは、写真を指差して『これ』『これ』『これ』としてしまうんですが、それが失礼に当たらないのかいつも気になっています。でも日本語は難しくて……。少しでも話せたら良いんですけど」
観光庁が2025年に発表した「訪日外国人の受入環境整備に関するアンケート調査結果」によると、訪日外国人の約15%が「施設等のスタッフとのコミュニケーション」に困ったと回答。ただ、前年度と比べると減少傾向にあり、さまざまな場所で、外国人とのコミュニケーションがスムーズに取れるよう工夫していることがうかがえます。
日本語でうまくコミュニケーションがとれなくても、安心して暮らせているというふたり。これからも日本でさまざまなことを楽しんでほしいですね。
(Hint-Pot編集部)