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「アメリカのは汚くなる」 アメリカの語学学校で外国人が日本製品を大絶賛 愛用しているアイテムとは
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日本の製品は、性能の高さや使いやすさで評価され、海外でも人気があります。生活用品や家電など、日本では日常的に使われているものが、外国の人々にとっては特別な愛用品になることもあるようです。6月下旬からアメリカ・ロサンゼルスに住むYoさんが、アメリカ暮らしの実情を綴るこの連載。第8回は、語学学校で出会ったタイ人が愛用していた、日本の文房具についてです。
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日本製の消しゴムを絶賛
語学学校での授業中、隣に座ったタイ人の女子生徒に、消しゴムを借りました。ピンク色のかわいらしいデザインです。しかし、いざシャープペンシルで書いた文字を消そうとしても、なかなか消えません。力を込めてこすり、ようやく消すことができました。
借りたのに申し訳ないですが、日本で一般的に売られているものと比べると、硬くて使いづらい印象でした。「いつもこれを使っているの?」と聞くと、彼女は「違う。本当は日本製が良かったんだけど……」と苦笑いを浮かべます。貸してくれた消しゴムは、学校の近くにあるスーパーマーケットで、適当に買ったものだそうです。
「タイではいつもこれを使っている」と、差し出されたスマートフォンの写真に写っていたのは、サクラクレパス社の消しゴムでした。使い心地が良く、彼女は「日本製がいい!」と絶賛していました。
「いつも使っている日本製の消しゴムは、本当によく消える。日本製はクリーンだよね。アメリカで買ったやつは、消しゴムのカスが多くてまとまらないから、机が汚くなっちゃう。タイにも日本製品を買える場所がたくさんあるんだよ」
筆箱やシャープペンも日本製
さらに、「“ムジルシ”も使っている」と続けます。机には、無印良品のロゴシールが貼られた筆箱が置いてありました。機能的で使いやすい、洗練された日本のアイテムがお気に入りのようです。
「デザインがシンプルで、無駄がないブランドだから好き。このペンも日本製よ」と取り出したのは、キャラクターが描かれた三菱鉛筆のシャープペンでした。
日本にいると意外に気づきにくいですが、日本製品には多くの企業努力と工夫が詰まっています。身近な日用品や家電が海外でも愛用されていると知ると、とても誇らしく、うれしい気持ちになりますね。“Made in Japan”の品質や使いやすさの素晴らしさを、改めて実感する瞬間でした。
(Yo)
Yo(ヨウ)
新聞社に5年、ネットメディアに6年勤め、スポーツを中心に取材・執筆・編集活動をしたのちに退職。30代半ばでアメリカ・ロサンゼルスに拠点を移した。大学時代はバックパッカーとしてアジア、南米を放浪。仕事を含めて20か国近く訪れたものの、意思ばかり伝えてリスニングが苦手な一方通行イングリッシュに終止符を打つべく、英語習得にも励んでいるところ。
