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「足がつっかえて入らない」 オランダ人が日本で予想外の悩みに直面 「一番大変」なこととは

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著者:Hint-Pot編集部

オランダパビリオンで働くナンドさん【写真:Hint-Pot編集部】
オランダパビリオンで働くナンドさん【写真:Hint-Pot編集部】

 閉幕まで1か月を切り、大変な混雑が連日話題になっている2025年大阪・関西万博会場。持続可能な未来への取り組みを展示するオランダパビリオンで、スタッフとして働くナンドさんは、日本での生活で思わぬ困難に直面しているといいます。いったい、どのようなことなのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

長崎大学に1年間の留学 3度目の日本で改めて実感した困難

 オランダ出身のナンドさんは、大学で日本語を学びました。在学中には1年間、長崎大学へ留学した経験もあるそうです。3度目の訪日となる今回は、万博スタッフとして日本に滞在。日本文化への理解が深く、言葉の壁もほとんどありません。

 しかし、どうしても慣れることができないのが、日本の建物や設備の大きさでした。

「僕の身長は、オランダ男性の平均身長よりも少し大きめの194センチメートル。だから、日本のホステルやカプセルホテルに泊まると、だいたいベッドから足首が出ちゃうんだ(笑)。とはいえ、横に体を曲げて寝るタイプだからそれは問題ではないんだけど、電車やバスに乗るときは大変だね」

 そう笑いながら話すナンドさん。日常生活のさまざまな場面で困るようです。

「電車では、扉の高さが自分のあごくらいにあるので、いつもくぐるようにして乗り降りしているよ。トイレや鏡もちょっと使いにくいかな。鏡をのぞいても自分の顔が映らないから、かがまないといけないんだ(笑)」

もっとも困るのは路線バスでの移動

 さらに路線バスは、最大の難関となっているそうです。

「一番大変なのはバス。高速バスはスペースが少し広めだから良いけど、路線バスで座ろうとしたら最後尾の真ん中にしか座れないよ(笑)。足がつっかえて入らないし、出られないんだ」

 日本を訪れる外国人観光客は年々増加し、背の高い旅行者が多く見られるようになりました。バリアフリー化は着実に進んでいますが、「観光立国」を掲げる日本にとって、利用者の体格差に対応した環境づくりも今後の重要なテーマとなりそうです。

 万博という国際的な舞台で、多様な背景を持つスタッフが文化や体格の違いを乗り越えながら奮闘中です。すべての人が快適に過ごせる日本になっていくと良いですね。

(Hint-Pot編集部)