街の安全を守り、もしものときはすぐに駆けつけてくれるパトカー。そんな頼もしい車両から顔を覗かせる柴犬という驚きの光景が、X（ツイッター）で話題になっています。“お縄”になってしまったかのようなその姿に、1.9万件もの“いいね”が。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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「いぬのおまわりさん」のような世界観

「お縄になったいぬ」

　そんなコメントとともに投稿された写真には、パトカーの窓から顔を出す柴犬が写っています。助手席で抱えられるように座り、前足を車のドアにちょこんとかけた姿は、まるで本当に「お縄になった」かのよう。思わずくすっと笑ってしまいそうな、愛らしい表情です。

　この写真がXに投稿されると、1.9万件もの“いいね”を集めました。リプライ（返信）には「柴犬だけにしばかれた？」「いぬのおまわりさんかと思ったよ」「世界一かわいい容疑者」など、ユーモアあふれるコメントが多数寄せられています。

イベントでパトカーに乗ったちびこちゃん

　話題になったのは、2歳の柴犬「ちびこ」ちゃん。ボール遊びと泳ぐのが大好きな、おてんばな女の子です。普段から元気いっぱいに遊び回る活発な性格で、飼い主さんを楽しませています。

　話題の一枚が撮影されたのは、横浜で行われた消防出初式でのこと。消防局員による消防総合訓練や一斉放水などが行われ、子どもから大人まで楽しみながら安心・安全を身近に実感し、学べるイベントだったそう。飼い主さんは、たまたま近くを通りかかった際にイベントに参加。車両展示のブースで、ちびこちゃんをパトカーに乗せてもらったといいます。

　パトカーに乗ってみた感想を「『なんかいつもと違う車に乗っている気がするなぁ……』くらいの、虚無に近い感情だったと思います（笑）」と推測する飼い主さん。当時のちび子ちゃんを思い出すと、さまざまな思いをめぐらせ、つい笑顔になってしまうようです。

「いつもの暴れん坊将軍ぶりから『ついに捕まっちゃったかぁ』と、勝手に容疑者側で想像してしまいましたが、考えたら運転席にいるので、いぬのおまわりさんのほうが状況的にしっくりきますね！」

　偶然の出合いから生まれた光景は、多くの人々に笑顔を届けたようです。ちびこちゃんと幸せに暮らす飼い主さんは、動物の保護活動にも深い関心を寄せています。

「『不幸ないぬやねこを1匹でも減らしたい』という思いで活動されている保護団体の方々を、心から尊敬しています。アニドネなどの寄付サイトや、ふるさと納税を通じても、保護団体への支援が気軽にできます。私自身も微力ながら、支援の輪を広げるお手伝いができればと思い、少しでも多くの方にこの思いが届いたらうれしいです」と話しています。

○取材協力：柴犬ちびこ（@chibi_and_co）さん

（Hint-Pot編集部）