愛犬に何かあったときは、すぐに病院へ連れていってあげたいと思うのが飼い主です。X（ツイッター）では、愛犬のもしもに備えて免許を取得した飼い主さんの投稿が、3.6万件もの“いいね”を集めて話題になっています。初めてのひとり運転で緊張する飼い主さんを、愛犬は助手席から“疑いのまなざし”で見つめていたようです。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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愛犬のために取った免許　初ドライブで向けられた“疑いのまなざし”

「いぬに何かあったときのために……とつい先月免許を取ったばかりだったので、いぬも道中テンパってる人間を見て『ほんまに大丈夫なん？』という顔をしてました」

　そんなコメントとともに投稿された写真には、停車中の助手席に座る柴犬が写っています。少し不安そうな表情で、運転席を見つめるそのまなざしは、まさに「大丈夫なん？」と心配しているかのようです。

　この投稿は、Xで3.6万件もの“いいね”を集めました。リプライ（返信）には「教習所の教官より厳しい表情だわw」「お前、本当に運転できるんか？　って疑われてる」「疑いのまなざし」など、たくさんの声が寄せられています。

「わちゃわちゃでした（笑）」

　投稿の主役は、柴犬で生後8か月の男の子「むさし」くん。とても好奇心旺盛な性格で、いつも元気いっぱいに過ごしています。

　しかし、この日は少し様子が違いました。むさしくんが前日からしきりに背中を気にしていたため、飼い主さんは急遽、動物病院へ連れていくことに。実は飼い主さんが免許を取得したのは最近のことで、むさしくんのために取ったものだといいます。

「いぬを飼うにあたって、田舎なので何かあったときのために……と、昨年から自動車学校に通い始めました。仕事と並行だったので遅くなったのですが、つい先月、免許取得しました」

　動物病院は、自宅から車で15分ほどの場所にあるそう。出発前の車内では、緊張のあまり、思いがけない行動をしてしまったといいます。

「この日が、初めてのひとり運転でした。写真はまだ出発前の停めている状態だったのですが、独り言でずっと道順確認したり、むさしに話しかけたりとわちゃわちゃでした（笑）」

　緊張していた飼い主さんですが、むさしくんの表情を見て「何か言いたげな顔がうますぎる」と、思わず笑ってしまったそう。むさしくんの心配そうな表情が、飼い主さんの緊張をほぐしてくれたのかもしれません。

　その後は、無事に病院へ到着したといいます。診断は腰痛で、むさしくんは痛み止めをもらって様子を見ることに。いろいろな人に撫でてもらって、大はしゃぎしていたそうです。

　飼い主さんの素早い対応のおかげで、むさしくんは、ドッグランで駆け回るほど元気いっぱいに。これからも豊かな表情で、飼い主さんをたくさん笑顔にしてくださいね。

○取材協力：むさし（@musashi241005）さん

（Hint-Pot編集部）