1000円札を握りしめて、スーパーへ向かった小学4年生の女の子。「買ってきたもので昼ご飯を作ってあげる」。父親からのミッションは、“自由な食材選び”でした。娘が買ってきた魚介類とハーブ、そして、パパの腕前が生み出した“本格ランチ”が、SNSで驚きを呼びました。投稿者に話を聞きました。

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「お釣りがあったので1000円以下です」

　レンコダイにアサリ、そして、イタリアンパセリ。フライパンの中で、見るからに色鮮やかなアクアパッツァができ上がっています。

「娘に1000円渡して『これで好きなもの買っておいで、買ってきたもので昼ご飯作ってあげる』っておつかい頼んだら、コレ。

　イタパセもちゃんと選ぶあたり、食育は間違ってなかったと感じる」

　娘の買い物力と父の料理力が融合した親子ランチ。SNSに投稿されると、8700件の“いいね”が付いて、たちまち大反響に。「これで1000円なんてお買い物上手すぎる」「美味しそう！　1000円でこの食材買えるのが驚き」「小4でこれはすごい　買い物上手だし、センスがいい」「食育もそうだけど、これが1000円で買えるのすごい」「お料理上手なパパさんでしたか！　そして小学生の娘さんのお買い物とは素晴らしすぎます」「1000円で揃えられるのが凄い」「速攻でアクアパッツァ作れるの本当に凄い」など、絶賛の声が続々寄せられています。

　投稿したのは、YUSUKE ANADA（yusuke_anada）さん。飲食店を経営する父親で、妻と小4娘の3人家族です。

　娘さんが今回買ってきたのは、レンコダイとアサリの魚介類、ニンニクと、本格派チョイスのイタリアンパセリです。「トマト以外は1000円を渡してスーパーにおつかいに行かせて買い物したものです。しっかり計算して買ったみたいです。お釣りがあったので1000円以下です」と言います。予算内で魚介類からハーブまでのイタリアンメニューをそろえるのは、まさに“やりくり上手”そのものです。

　愛情がこもったパパの料理の味が大好きだという娘さん。今回のおつかいで、過去に舌鼓を打ったパパの得意メニューを再現。「何度かアクアパッツァを作ったことがあり、それをとても気に入ってくれていたみたいです。食材を覚えていたようなので、同じものを買ったようです。『やっぱりパパのご飯はおいしい』と言ってくれて、うれしくなりました。娘の成長を感じました」と実感を込めます。

　予想外の大反響に、投稿者本人もびっくり。「思った以上にたくさんの反響をいただき、正直驚きました。『1000円でこんなに買えるの？』『アクアパッツァが美味しそう！』など、たくさんの方が娘の頑張りや家族の食卓に関心を持ってくださって、とてもうれしいです」。

　そのうえで、「父親としては、娘が自分で考えて買い物をする姿を見て、成長を感じると同時に、食に関する興味や好奇心を育てるいい経験になったなと思っています。日々の生活の中で、少しずつでも『食べること』『作ること』に関心を持つことが、将来の食育や自立につながるのではないかと感じています」と、しみじみ語ります。

　家族一緒の食卓の大切さについても思いを深めたそうで、「今回の経験を通して、家族で料理を囲む楽しさや会話の大切さも改めて感じました。今後も、娘が楽しみながら学べるような食の体験を、家族で一緒に積み重ねていきたいです」と結びました。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）