Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

カルチャー

「差別される国もあるなか…」 チェチェンから来た男性が東京駅で発見→「リスペクトを感じた」施設とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

チェチェン共和国から来た(左から)アダムさんとお兄さん【写真:Hint-Pot編集部】
チェチェン共和国から来た(左から)アダムさんとお兄さん【写真:Hint-Pot編集部】

 日本のおもてなしの文化は、宗教や文化の違いを超えて、訪れる人々への深い配慮として表れています。チェチェン共和国から3つのフライトを乗り継いで来日した男性は、東京駅で見つけた施設に深い感動を覚えたといいます。他者への敬意を大切にする、日本の姿勢。異国で「リスペクト」を感じたこととはいったい、なんだったのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

3つのフライトを乗り継ぎ、兄と友人の3人で来日

 チェチェン共和国から来たアダムさんは、兄と友人の3人で、2週間の日本旅行にやってきました。チェチェンからモスクワ、北京を経由して東京へ。来日までに3つのフライトを乗り継ぐ長旅でした。

 東京各地を観光したあと、京都や大阪を回る予定だというアダムさん。日本の印象について聞くと「人もテクノロジーもグッド。あと、とにかく街がクリーン、クリーン。清潔ですよね」と、街の清潔さに驚いた様子でした。

 アダムさんは、日本の規律についても高く評価。「規律や法律が守られているのも素晴らしい。自由とは、何をしてもいいということではないですからね。それを日本で実感しています」と話します。

東京駅で見つけた「プレイルーム」に感動

 さらに、「日本ならではのルールがあると読んで、来日前にちゃんと予習してきましたよ」と、日本のマナーについて事前に学んできたことも明かします。そんなアダムさんが、日本でとくに感心したのは、東京駅にあったある施設でした。

「東京駅にプレイルーム(pray room)があったんです。イスラム教徒だというだけで差別される国もあるなか、リスペクトを感じました」

 イスラム教徒が礼拝でき、静かに過ごせる祈祷室が設置されていることに、深い感動を覚えたといいます。宗教的な配慮がなされている日本の姿勢に、強いおもてなしとリスペクトを感じたようです。

 遠く離れたチェチェンから、長い道のりを経て日本にやってきたアダムさん。2週間の滞在で、さらに多くの発見と感動があるといいですね。

(Hint-Pot編集部)