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「お母さんってどんな人?」→息子の答えは… 友達とのやりとりで生まれた“詩的すぎる”ひと言に11万“いいね” 母は「震えが止まらない」
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子どもの感性は時として、大人の想像を超えることがあります。なにげない発言が、予想外に親の心を揺さぶることも。X(ツイッター)では、息子の“詩的すぎる”母親紹介が11万件もの“いいね”を集め、大きな反響を呼んでいます。いったい、母親をどのように表現したのでしょうか。投稿者のミソ(@_miso_shiru_3)さんに、詳しいお話を伺いました。
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友達からの質問にさらっと答えた息子
男の子を育てるミソさん。子どもとはとても仲が良く、普段からよく一緒に映画を観たり、食べ歩きを楽しんだりしています。
ある日、息子さんが学校であった出来事を話してくれました。友達から「お前のお母さんってどんな人?」と聞かれたというのです。
母親としては、「もしや悪口を言われているのでは?」と気になるところ。ミソさんも心配になり、息子さんにどう答えたのか尋ねてみました。すると、返ってきた答えは、予想をはるかに超えるものでした。
「夏にまぶたにオレンジ色を塗る人」
息子さんは母親の特徴を聞かれて「怒ると怖い」や「料理が上手」といった一般的な表現ではなく、小説の一節を思わせる詩的な言葉を用いていたのです。この答えを聞いたミソさんは、「なんか震えてしまった 今も震えてる」と綴っています。
投稿には11万もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「返しも素敵だし、何よりお母さんのことすごく好きなんだな」「お……おぉ……文豪の返答だ……(震)」「子どもの感性ってすごい」「ママの個性をひと言でとらえる観察眼と語彙力、最高すぎます!」といったコメントが寄せられています。
「言葉はたくさん知っているほうかもしれないなと思います」
息子さんの言葉に、思わず震えてしまったミソさん。息子さんの表現そのものだけでなく、その情景に心を揺さぶられたといいます。
「小説の中に出てくるような表現をする男子と、それを聞いている男子がいるという状況自体が小説のようだなと思いました。本心で言ったのかノリで言ったのかはわかりませんが、私の選ぶアイシャドウの色や季節が、息子の中に言葉にするくらいの記憶として残っていることも、うれしいような恥ずかしいような気持ちでした」
文学的な表現がとても素敵な息子さんですが、家庭でこうした言い回しをすることはないそうです。ただ、読書が好きで、古典小説からライトノベルまで、さまざまな本を読んでいるといいます。
「幼い頃は、本を読みながら寝落ちして、目覚めた瞬間にその続きから読み始めるほどの読書好きでした。そのため、言葉はたくさん知っているほうかもしれないなと思います」
とはいえ、息子さんはいわゆる“文学少年”ではないようです。運動部に所属しており、プロの試合も国内外問わず視聴しているスポーツ好き。音楽もゲームも、漫画アニメも同じくらい触れているといいます。
「エンタメというか文化というか、そういう類のものに触れるということ自体が好きなのかもしれません」
息子さんの感性は、ミソさんとともに紡いできた日々の賜物です。愛情をたくさん注がれて育ったからこそ、ミソさんの些細な習慣までもが、温かい記憶として残っているのでしょう。友達からのなにげない質問が、母と息子の絆の深さを教えてくれました。
(Hint-Pot編集部)
