どうぶつ
「どんな気持ちでひとりぼっちで待っていたのかなと思ったら…」 名前もわからない保護犬をお迎え→9か月の同居生活に「心から尊敬します」と感動の声
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いぬを迎える理由は人それぞれ。さまざまな事情や出会いがあるでしょう。X(ツイッター)では、「保護犬を迎えた人たちは、どんな理由でそのいぬを選んだんだろう」と書かれた投稿にリポストされた投稿が話題になっています。長年一緒にいた飼い主さんを亡くし、新しい家族に引き取られた1匹のボストンテリア。ともに過ごした日々について、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。
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12歳で家族を失った保護犬をお迎え
「12年も一緒に暮らしてかわいがってくれた大好きな飼い主さんに先立たれて、お気に入りの服も首輪も一緒に遊んだおもちゃも無くして保健所に持ち込まれて、どんな気持ちでひとりぼっちで待っていたのかなと思ったら、つい引き取ってしまった」
そんなコメントとともに投稿された写真には、小さな書斎の一角で静かに目を閉じるボストンテリアが写っています。本棚に囲まれた穏やかな空間で、年齢を重ねた優しさがにじみ出る表情を見せています。
実はこの投稿、X上に投稿されていた「保護犬を迎えた人たちは、どんな理由でそのいぬを選んだんだろう」というポストを2日後にリポストする形で投稿されました。元投稿にはさまざまな背景や事情を説明するコメントがあるなか、飼い主さんも反応した形です。
ボストンテリアの飼い主さんの投稿がXで公開されると、「心から尊敬します」など、飼い主さんの行動に感動する声が寄せられています。
「かわいいさん」と過ごした9か月

話題となったのは12歳のボストンテリアの「かわいいさん」。元々の名前が一切わからない状態で飼い主さんにお迎えされました。どんな名前で呼んでみても自分のこととは思っていないようでしたが、かわいいという言葉には反応したため、SNS上ではかわいいさんと呼ばれています。
非常に情緒が豊かで、不憫なぐらい聞き分けが良かったというかわいいさん。前の飼い主さんにとても愛されていたようで、顔の上に手をいきなり出しても、怖がる様子はまったくなかったといいます。
保護団体が保健所から引き出し、里親募集をしていたかわいいさんを引き取った飼い主さん。かわいいさんの以前の飼い主さんが突然亡くなり、遺族が誰も引き取れなくて持ち込まれたという情報を保護団体から聞き、お迎えを決めました。しかし、新しい環境での生活は決して長くはありませんでした。
「うちに迎えて半年ぐらいで膀胱がんであることがわかり、抗がん剤治療までしましたが、そこから3か月で本当に前の飼い主さんを追いかけて行ってしまいました。9か月の短い同居生活でした」
