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「全身 ウェルカム ねこ」 臆病で人見知りだった元保護ねこ→全身「いいとも」になるまで “お触りマップ”に驚きの声
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SNSで注目されている、ペットの“お触りマップ”。愛猫や愛犬の撫でてほしいポイントがひとめでわかると、人気を集めています。そんななか、X(ツイッター)では、全身どこを触っても大丈夫というねこが話題に。どの場所でも触らせてくれるようになるまでには、長い時間と深い愛情が必要だったといいます。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。
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お触り「ウェルカム」なねこ
「全身 ウェルカム ねこ」
そんなコメントとともに投稿された2枚の写真。1枚目には、カーペットの上でお腹を見せて、仰向けに寝転ぶキジトラねこが写っています。両前足を軽く曲げて、後ろ足はやや開いた無防備なポーズです。全身は緑色で縁取られ、「いいとも」と手書きの文字が描かれています。どうやら、どこを撫でてもいいようです。
2枚目に写っていたのは、うつ伏せで寝ている様子。1枚目と同じように全体が縁取られ、背中に大きく「いいとも」の文字があります。まっすぐに伸びた後ろ足と短いシッポが愛らしく、まるで全身で歓迎のメッセージを伝えているかのようです。
この投稿には「このマップ天才! どこ触ってもOKな夢のねこ」「わあ、全身で歓迎してくれるなんて……これはもう、ハグしたくなっちゃいますね!」といった声が寄せられ、多くの人々を魅了しています。
全身「いいとも」 ビコさんの“お触りマップ”

話題の写真に写っていたねこは、推定6歳の男の子「ビコさん」です。臆病で慎重な性格で、人見知りもしますが、家族にはかまってほしいという寂しがり屋の一面もあります。
飼い主さんがビコさんをお迎えしたのは、2020年5月のことでした。ある夜、ほかのねこに腰を噛まれ、けがをしていたビコさんを発見。傷から感染症にかかっていたため、夜間救急で受診し、そのまま2週間入院することになりました。
「入院し、いろいろな検査を受けた結果、猫エイズ陽性であることが判明しました。幸い未発症なので、今のところ健康面で問題はありません」
新しい生活をスタートさせたビコさんにとって、大変だったのは人馴れでした。臆病な性格のため、なかなか人馴れが進まず、触らせてくれるようになるまで8か月もかかったそうです。
「今まで暮らしてきたねこのなかで最長記録です(笑)」と、飼い主さんは当時を振り返ります。
「怒って『シャーッ』と言っているところは、1~2回しか見たことがないです」
それから時間をかけて、少しずつ信頼関係を築いていったビコさんと飼い主さん。一度心を開くと、ビコさんは警戒心を見せなくなり、今では全身どこを触っても嫌がらなくなりました。
「人見知りはしますが、大丈夫な相手だとわかれば触らせてくれます。誰が触っても怒らないです(笑)。怒って『シャーッ』と言っているところは、1~2回しか見たことがないです」
とくに、頬を撫でられるのが好きだというビコさん。どこを触られてもいいと思えるのは、飼い主さんの愛情がしっかり伝わっているからでしょう。これからも、大好きな飼い主さんとの幸せな日常が続きますように。
○取材協力:にゃうこ(@nia_7053)さん
(Hint-Pot編集部)