日本を訪れる外国人観光客が、旅の思い出として語ることのひとつに、人々との交流があります。ちょっとした困り事に手を差し伸べてくれる優しさや、温かいもてなしは、旅をより特別なものにしてくれるようです。アメリカから初めて日本を訪れた夫婦も、そうした体験に心を動かされたといいます。いったい、どんなことがあったのでしょうか。

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精力的に日本各地をめぐるアメリカ人の夫婦

　アメリカのテキサス州から来た、マライアさんとスティーブンさん夫妻。ともに初めての日本です。

「慣れ親しんだものとは違う、新しい体験がしたくて日本に来たんだ。10日間なんだけど、渋谷を拠点に東京各地へ。あとは大阪へ行って、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを満喫したし、富士山を見に行って御殿場にも寄ってきた。やりたいこと、見たいことがいっぱいなんだよ」

　スティーブンさんは、かなり精力的にスケジュールを組んでいるようです。この日も朝からディズニーランドを楽しんだあと、日本橋を早歩きで動き回っていました。

見知らぬ人が声をかけてくれる

　そんなふたりは滞在中、各地で日本人の優しさに心打たれたといいます。

「とにかく人が親切すぎて。みんな、すごく感じがいいよね。お店で何か聞いたらすごく丁寧に教えてくれるし、支払いのときも現金でもたついちゃうんだけど、一緒にコインを数えてくれるの。駅で道に迷って、立ち止まっていると『どうしました？』って見知らぬ人が普通に声をかけてきて、ちゃんと教えてくれるのよ」

　マライアさんは、日本人の親切さに何度も助けられたといいます。そうした小さな親切の積み重ねが、旅をより快適で温かいものにしてくれました。

「フレンドリーだし、街全体がピースフルで、いいバイブスが流れているよね。テキサスに帰ったら、日本を懐かしく感じるんじゃないかな。とはいえ、日本の人の多さはクレイジーだけどね。ニューヨークやシカゴと比べても、明らかに日本のほうが、人が多くて密集している。でも、全然カオスじゃないことには驚きだよ」

　スティーブンさんも、人が多いにもかかわらず秩序が保たれている、日本の街に感心していました。

　人々の優しさと、穏やかな雰囲気。それが、多くの旅行者を引きつける日本の魅力なのかもしれません。残りの滞在期間も、ふたりには日本での素敵な体験をたくさん重ねてほしいですね。

（Hint-Pot編集部）