外国人旅行者が困っていることとして、英語が通じないなどでコミュニケーションがうまく取れないことがよく挙げられます。しかし、初めて訪日したイタリア人男性は、英語を話せない人が多いことは「たいした問題ではない」と話します。そう思うほどに感動した、日本人の親切すぎる行動とは。

　◇　◇　◇

日本は「とても効率的に機能している国」

　初めて日本を訪れたイタリア人のルカさんとオーロラさん。2週間の滞在で、東京や河口湖、京都、奈良、大阪、高山、白川郷、金沢などをめぐりました。

　帰国を目前に控えていたルカさんたちは、「また絶対に日本に来たいです」と、すでに再訪日への意欲を見せています。そんなふたりに、日本の印象を聞いてみました。

「人々が互いにリスペクトを持って接しているのが、よくわかりました。また、マナーやルールもきちんと守られていて、とても効率的に機能している国だと感じました」

　日本には、他者を尊重し、調和を大切にする「和」を重んじる文化が根づいています。日本人の礼儀正しさや、公共マナーを遵守する姿を目の当たりにし、オーロラさんはとても感激した様子です。

「たいした問題ではないんです」

　続いて、ルカさんは、日本人がとても親切だったことが印象に残ったと語ります。

「日本の人はみんなとても親切で、いつもニコニコしています。また、駅や飲食店、ホテルなど、さまざまな場面で助けてくれました」

　言葉の壁があっても、どうにかして相手を助けようとする日本人の姿に、心打たれたというルカさん。

「英語が話せない人も多いけど、それはたいした問題ではありませんでした。英語が話せなくても、どうにかして助けようとしてくれるんです。スマートフォンなどを使って、とにかく頑張って助けてあげようという心意気がとても伝わってきました」

　言葉を越えて、たくさんの日本人と心を通わせたふたり。旅の最終日を迎え、名残惜しそうにしていましたが、再び日本を訪れる日もそう遠くなさそうですね。

（Hint-Pot編集部）