とろけるような食感と濃厚な旨味で、世界中の食通を魅了する和牛。味だけでなく、その食べ方にも、日本ならではの方法があります。外国人観光客に日本食を体験してもらいながら、日本の印象をインタビューするYouTubeチャンネル「日本食冒険記Tokyo Food Adventures」。スペインから来た女性たちが、和牛を楽しめる店で日本独特の食べ方を体験し、その味わいに感動しました。いったい、どんな食べ方だったのでしょうか。

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日本では当たり前の食べ方に戸惑い

　スペイン出身のアナさん、ネイルズさん、ジュリさん。アナさんは、日本で暮らして約7年になるそうです。スペインから遊びに来たふたりと観光を楽しんでいたところ、チャンネル運営者のDaisukeさんの案内で、和牛を食べに行くことになりました。

　焼き肉を楽しむ3人に提供されたのは、すき焼き用の薄い肉。店員から、生卵を溶いて、肉につけて食べるようレクチャーを受けました。

　Daisukeさんが「すき焼きは一般的には鍋料理なんだけど、この店では焼いた和牛に生卵をソースにして食べるよ」と説明します。そして、「そもそもスペインでは生卵も食べないよね（笑）」と聞くと、ネイルズさんは「生卵を食べることはないわ」と答えました。アナさんも「卵を半熟にして食べることはあるけど、完全な生卵はない」と、母国では経験のない食べ方であることを明かします。

「言葉にならんよ」と絶賛の嵐

　網の上であぶるように薄い肉を焼き、まずはネイルズさんが実食。「最高すぎる！」と絶賛します。

　次はジュリさんです。一気に口へ入れると、あまりのおいしさに笑いが止まらない様子。「うわっ！　あー、もうダメ！（笑）言葉にならんよ」と言って首を振りました。「身がやわらかくて、旨味が口に広がっていく。信じられないほどおいしい」と話すと「もちろん白米も！」と言って、ごはんもかき込みました。

　最後に提供されたアナさんは、たっぷり生卵をつけて、ひとくちで食べると「ああ……うん」「う～ん」と言葉にならない様子。目を閉じたまま、肉と卵のハーモニーを味わいました。ネイルズさんに「さっきから『うん』しか言ってないじゃん」とツッコミを入れられるほどで、アナさんは「一番好き。あり得ないわ。和牛と生卵の組み合わせが完璧。もう天国にいるみたい！（笑）」と、幸せそうな表情を浮かべました。

　日本では当たり前の生卵を使った食べ方も、海外では珍しい文化。日本の食の、高い安全基準があってこそ楽しめる味に、3人は心から感動した様子でした。

　動画のコメント欄には「すき焼き風焼き肉、絶対にうまいやつだ！」「焼き肉風すき焼きは食べたことがないのですが、彼女たちの表情を見れば一目瞭然です」「本当においしそうに食べてくれて微笑ましい。また日本に来てくださいね」といった声が寄せられています。

（Hint-Pot編集部）