日本でマッチングアプリを使って人に出会い、そこからメッセージのやりとりやデート、さらにはおつきあいに発展していくのは、けっこう至難の業ですよね。では、欧米ではデーティングアプリ（マッチングアプリ）を使って、どのように関係を気づいていくのでしょうか？　ひょんなことからイギリスに移住、就職し、海外在住歴8年を超えたMoyoさんが綴るこの連載。第58回のテーマは「海外でのデートのリアル」です。

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気になるメッセージ、その前に？

　イギリスでの暮らしに慣れ、新たな人間関係を構築したくなった私。そこで、現地のデーティングアプリを利用するようになりました。

　別の回で、日本でも海外でも、アプリでの出会いは何事もメッセージから始まると言いましたが、その前にプロフィールもやはり重要です。写真を含めてプロフィール内容が充実しているかいないか、どんな写真を載せているかで、人柄が出るように思います。

　海外のマッチングアプリで男性陣を見ていて、最初に戸惑ったのは、上半身裸で“鍛えてるぞアピール”をしている人がやたらと多いこと。そして、それを最初に表示されるトップ画像として設定しているのです。自宅のバスルームで撮ったであろう自撮りの上半身裸アピールや、ジムでのトレーニングのワンシーンなど、しっかり体を鍛えています！　というのがアピールポイントになるんだなと驚きました。

　日本だと、バッチリ決まった写真＆上半身裸よりは、誰かに撮ってもらった自然体の姿を写すことが多いですよね。私も少し面食らってしまったので、そういう人とは少しノリや雰囲気が合わないかもと思い、自然体の写真を設定している人を探すようになりました。

　とはいえ、第一言語が英語ではない日本人がイギリスの恋愛市場で、いったいどうやって生き残るのか。当時は私も手探り状態だったので、いろいろな方の体験談を読みました。

最初は手探り状態でも、すぐに判断基準がわかるように

　使うアプリにもよりますが、最初は「いいね！」やメッセージを送ったり受け取ったりして、アプローチし始めるのが一般的です。

　最初の頃は判断基準がわからなかったので、「いいね！」だけの人にも、簡単なあいさつや長文の褒めまくりメッセージをくれた人にも、気になる部分があれば必ず返答するようにしました。

　けれど、私のプロフィールをちゃんと読んでいるのか疑問に思うような、雑なやりとりが続くこともしばしば。短文しか送ってこない人だと、いろいろ質問したいけれど、いきなり重くならないか気を遣うなど、けっこう大変です。

　すぐに気づいたのは、「いいね！」だけの人とは会話が長続きしない傾向にあること。そして、とりあえず送ってみたという人もいるので、「いいね！」だけを送ってきた人にはメッセージを送らないようにしました。無駄な時間の削減にも、ストレス軽減にもなります。これは万国共通かもしれませんね。