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「車いすだから諦めよう」と思ったら…サイゼリヤ店員がまさかの対応 ネット称賛「さすがサイゼ」
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車いすでの生活は、ふとしたところで不便や気遣いを伴うもの。サイゼリヤでの食事中、車いすだからとサービスを諦めていたところ、店員が気を利かせてくれて……。思わぬ心遣いに感動したという投稿が、SNS上で話題を呼んでいます。投稿者は筋ジストロフィー患者で歌手の小澤綾子さん。いったいどんなやり取りがあったのでしょうか。詳しい話を聞きました。
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車いすでの来店で、諦めていたサービスにも店員が快く対応
「サイゼリヤに1人で来てみた ランチにはスープがついてるらしいけど、車いすだから持ってくるの大変だし諦めよう、と思っていたら…
店員さんが、お水は必要ですか? ランチスープもいかがですか? 他にも何かあったらおっしゃってくださいね、と気さくに話しかけてくれた! おかげで諦めていたランチスープにありつけた
ちょっとした事だけど諦めてた事を手伝ってもらえるって本当に嬉しい ありがとうございます」
今月12日、SNS上に投稿されたサイゼリヤでの体験談は、2000件を超えるリポスト、5.6万件もの“いいね”を集めるなど話題に。心温まるエピソードに、ネット上では「優しい世界」「『車いすだから持ってくるの大変だから諦めよう』というフレーズに涙が込み上げてきました」「さすがのサイゼ」「母が車いすユーザーですが、サイゼリヤとコメダはマジ優しいですよね」「いいお店ですね。そういう教育してるのかも」「社員教育が行き届いているのね」「足を骨折して松葉杖の時もサイゼの店員さんに優しくしてもらいました。私も誰かに返したいです」など、感動の声が広がっています。
投稿者の小澤さんは20歳のときに進行性の難病、筋ジストロフィーと診断され、普段は車いすでの生活を送っています。外資系IT企業勤務の傍ら、歌手としても活動。2021年の東京パラリンピックでは閉会式に出演、現在は関西万博応援ソングを歌うバンドにも参加するなど、幅広く活動の場を広げており、2023年には第1子となる長男を出産、現在は母としても奮闘しています。
今回の投稿について、小澤さんは「1人で車いすでサイゼリヤに行った際の出来事です。ランチメニューにはセルフサービスのスープがあると知ったものの、車いすではスープを運ぶことが困難なため、諦めようとしていました。気づいた店員さんが本来セルフサービスのはずのランチスープや水まで運んできてくださり、心温まるランチにありつけました」と経緯を説明。
一連の反響については「障がいがあって諦めていたことを、ほんの少しでも誰かが手伝ってくれるとうれしいものです。予想を超える対応をしてくれたサイゼリヤの店員さんには感謝しかありません。こんな優しい世界がもっと広がっていったらいいなと思います」と話しています。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)