ねこも高齢になると、それまで自分でできていたことが徐々に難しくなっていきます。身づくろいやトイレ後のケアなど、飼い主のサポートが必要になることも。X（ツイッター）では、飼い主さんにトイレ後のおしりを拭いてもらう、21歳のシニアねこが話題に。なんと8.4万件もの“いいね”が寄せられています。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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飼い主に体を預け、信頼しきった姿にキュン

「21歳ともなるとトイレ後は『飼い主がきれいにするのであろ？』って態度になるのも良き」

　そんなコメントとともに投稿された動画には、飼い主さんが、ねこのおしり周りを、お湯で絞った使い捨てタオルで優しく拭いてあげる様子が映っています。飼い主さんの腕の中で身を任せたねこは、後ろ足がぴーんと伸びた状態。抵抗する素振りもなく、「当然のこと」のような態度で拭かれています。

　高齢になって自分でできなくなったケアを、飼い主さんが丁寧にサポート。その深い信頼関係が、多くの人の心を動かしたようです。投稿には、なんと8.4万件もの“いいね”が。リプライ（返信）には「高貴なマダム」「めっちゃ身を任せてくれてるのが信頼あって素敵」「愛おしいですねぇ、存在が“愛”ですね！」など、温かい声が続々と寄せられています。

21年前に保護してからずっとノートに記録をつけている飼い主さん

　元保護ねこで、21歳の「菊千代」ちゃん。21年前、空き地に姉妹ねこといたところを飼い主さんに保護され、それ以来、たっぷりの愛情を受けて暮らしてきました。

　保護時からずっとノートに記録をつけ、わずかな変化も見逃さないようにしているという飼い主さん。マッサージやブラッシング、トイレ後のケアなど、菊千代ちゃんのために日々丁寧に向き合っています。

「この日は、動物病院で定期検診でした。帰宅後、身づくろいがあまりに適当だったので『そういえばトイレ後におしりを拭かれるのも、もう当たり前みたいになっているなぁ』と思って投稿しました」

　動画は以前に撮影されたもので、「おしっこで失敗しておしりを拭かれていたとき、おとなしくて、あんよがぴーんっとなるのがかわいくて撮影しました！」とのこと。拭き終わると「満足とか嫌だったとかなんにもなく、スタスタスターと歩いて行ってしまうので、拭かれることが当然のことのように思っているかもしれません」と飼い主さんは言います。