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「そんなにしなくてもいいのに…」 ハンガリー人が覚えた違和感 過剰に映った「日本の伝統的」な習慣とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ハンガリー出身のフランツさん【写真:Hint-Pot編集部】
ハンガリー出身のフランツさん【写真:Hint-Pot編集部】

 日本人の丁寧なサービスや真面目な働きぶりに、外国人が感動することは少なくありません。仕事のため、定期的に日本を訪れているハンガリー出身の男性も、日本人の献身的な働きぶりに感心しているといいます。しかし、1つだけ気になることがあるそうです。いったい、どんなことなのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

出張で定期的に日本を訪れているフランツさん

 ハンガリー出身で、10年前からドイツのミュンヘンで暮らしているフランツさん。2000年の初訪日以来、定期的に出張で日本を訪れています。

 これまで何度も日本に来ているフランツさんですが、日本人の働きぶりには毎回感心するといいます。

「日本の人々はとても親切だよね。出張で来ているから、どうしても働く人たちに目が行きがちなんだけど、それこそオフィスで働く人から清掃員まで、みんなそれぞれがとても献身的に働いている。真面目さが素晴らしいし、職人技も代々受け継がれているのが素晴らしいよね」

お辞儀のしすぎが気になる

 日本の素晴らしさを熱心に語るフランツさん。それでも、1つだけ気になることがあるそうです。

「もちろん、僕はそれが伝統的なこと、風習だってわかっているけれども……。日本人はお辞儀をしすぎだと思うんだ。そんなにしなくてもいいのに……って思うことも少なくないよ」

 日本では、あいさつや感謝、謝罪など、さまざまな場面でお辞儀が使われます。接客業ではとくに、何度も深々とお辞儀をする光景が見られますが、海外から訪れる人々の目には、それが過剰に映ることもあるようです。

 日本人の丁寧さは、世界に誇れる美徳です。一方で、その丁寧さが働く人々の負担になっていないのか――。フランツさんの指摘は、そんな問いかけにも聞こえます。伝統や風習を大切にしながらも、時代に合わせた働き方を考えることも、これからの日本には必要なのかもしれませんね。

(Hint-Pot編集部)