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「日本のあれは何?」 オーストラリア人が「あんな平和な音、ないよね」と感動 聞き慣れない音の正体とは
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日本では、海外から訪れた人が思わず感心してしまうほど、日常の風景に静けさと落ち着きが溶け込んでいます。オーストラリアから休暇で来ている男性も、街を歩くなかで母国とは異なる感覚に触れ、思いがけない驚きを覚えたといいます。いったい、何が印象に残っているのでしょうか。
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1か月の長期休暇で日本各地を訪問
1か月の有給休暇を取って、オーストラリアのメルボルンから来たジョシュさん。今回が初めて日本です。
「こんなに長い旅行は初めて。あまりにも有休が溜まっていたから、思い切って取ったんだ。最高だよ」と笑います。東京を拠点に、広島や大阪、京都など各地をめぐるそうです。
「歴史も好きだけど、アンティーク関係の仕事をしていたから、古いものが好きなんだ。日本に来て1週間だけど、今のところは東京でのミュージアムめぐりや食べ歩きに夢中。これから各地を見て回りたいんだ」
街に響く聞き慣れない音
東京での滞在で、ジョシュさんは街が清潔で静かなことに、とても好印象を抱いたそうです。また、ほかにも気になったことがありました。
「日本は、信号の音まで良い音が流れていない? オーストラリアだと、歩行者用の信号が青になると『ビービービー』という機械的な音しかしないけれど、日本のあれは何? 鳥のさえずり? あんな平和な音、ないよね」
日本の歩行者用信号には、視覚障害者向けの音響装置が幅広く設置されており、全国で2万基を超える規模になっています。その多くに、鳥の鳴き声を模した擬音式の「ピヨ・ピヨピヨ」や「カッコー・カッコー」といった音が用いられています。
一方、海外では歩行者用信号の音として短いビープ音が使われることが多く、日本のように鳥の鳴き声を模した音色を採用している例は限られています。こうした違いも、日本の信号音が訪れた人の記憶に残りやすい理由のひとつといえそうです。
(Hint-Pot編集部)
