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「あんな装置、フランスにはないもの」 フランス人が日本の公共交通機関で「完璧」と感激した意外なものとは
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多くの訪日外国人から称賛を受ける、日本の公共交通機関。時間の正確性、車内の静寂さや清潔さ、乗車のため整列する日本人――驚かれる点は多岐にわたります。初めて日本を訪れているフランス人夫婦は、母国では見たことのない、駅にある当たり前の設備に釘付けになっていました。いったい、どのようなものを見たのでしょうか。
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「サムライに夢中」で日本への旅を実現
フランスの首都・パリから東に約150キロ離れたランスから、初めて日本にやってきたセバスチャンさんとイングリッドさん。2週間の滞在を予定していて、東京や河口湖、京都、奈良をめぐります。
ふたりで世界を旅しているそうで、「日本に来たのは夫の夢だったからなのよ」とイングリッドさん。「サムライに夢中」だというセバスチャンさんの希望で、今回の旅が実現しました。
日本到着からまだ数日ですが、セバスチャンさんは日本の街の清潔さや喫煙マナーに感激。日本人の秩序ある行動を称賛していました。
「フランスはそこら中にタバコの吸い殻や紙とか、ペットボトルとかが捨ててあるんだ。それと、日本人はみんなきちんと決められた喫煙所で、タバコを吸っているよね。日本で喫煙所以外の場所で吸って、ルールを守れていないのは外国人観光客だもの(苦笑)」
「地下鉄のセキュリティが完璧だよね!」
また、日常生活で欠かすことのできない公共交通機関では、あるものに注目していました。
「地下鉄のセキュリティが完璧だよね! あんな装置、フランスにはないもの。フランスだったら飛び込んでしまえるくらいなんだよ」
興奮ぎみに話しながら、ジャンプするジェスチャーをするセバスチャンさん。スマートフォンには、さまざまな駅で撮影したホームドアの写真が、何枚も残っていました。
東京都内のホームドアの整備率は、都営地下鉄や東京メトロなどの地下鉄でほぼ100%に達しているそう。JRと私鉄はまだ35%程度にとどまりますが、主に地下鉄を利用して移動していたふたりは、ほぼ全駅でホームドアを目にし、驚きを隠せなかったようです。
フランスでも、パリの地下鉄の一部にはホームドアが設置されていますが、ふたりが住むランスにはないため、目新しく映ったのかもしれません。
これから足を延ばす観光地でも、母国とはまた異なる光景を目にすることがあるでしょう。日本の魅力をたくさん見つけながら、旅を満喫してほしいですね。
(Hint-Pot編集部)