世界的に親しまれている日本食。母国で食べられるものでも、“本場”の味に感動する外国人観光客は少なくありません。訪日外国人に日本食を味わってもらいながら、日本での思い出をインタビューするYouTubeチャンネル「日本食冒険記Tokyo Food Adventures」。運営者のDaisukeさんは、オランダ人カップルを本格的な寿司店に案内しました。ふたりがそこで「一番好きかも」と絶賛したものは、なんだったのでしょうか。

　◇　◇　◇

3週間半の日本旅行　帰国前夜に寿司店へ

　オランダの首都・アムステルダムの近くにある街から訪日した、マークさんとサナさん。ふたりは3週間半ほど日本に滞在し、このインタビューを受けた翌日に帰国予定だといいます。

　長い旅行も終わりを迎え、名残惜しそうなふたり。サナさんは少し寂しそうに「帰国してすぐに仕事なんて考えたくもない」と笑います。その隣で、マークさんも深くうなずきながら「本当に泣きたいくらい悲しい」と話しました。

　日本では車を借りて、各地をめぐったそうです。観光を楽しみながら、日本食を堪能したというふたり。回転寿司も体験したといいます。

　回転寿司について、マークさんは満足げに「本格的な寿司ではないけど、うまかったよ」と振り返ります。サナさんも「値段も安いしすごく良かったよ」と同意しました。

　Daisukeさんが「オランダで食べた寿司と日本の回転寿司は違う？」と尋ねると、「だいぶ違うよ！　まず、オランダの寿司は高い！」とサナさん。マークさんも、苦笑いしながら「オランダで魚は高級で！　だけど魚の鮮度は悪いんだ」と、母国の食事情を説明します。そして、「日本の魚は新鮮だから驚いたよ」とつけ加えました。

　スーパーマーケットでも寿司を買って食べたようで、そのクオリティを絶賛していたふたり。ただ、日本の「伝統的な寿司屋さんに入ったことがない」とのことで、Daisukeさんの提案で江戸前寿司の店へ行くことになりました。

「素晴らしい」と感動の連続

　前菜を楽しんだあと、次々と寿司が提供されます。エビやマグロの赤身、中トロ、コハダなど、職人が握る本格的な江戸前寿司。どのネタもじっくり味わい、ふたりはそのおいしさに「素晴らしい」と感動します。

　そんななか、Daisukeさんから「絶対に気に入ると思うよ！」とすすめられたのがアナゴでした。

　実は、ふたりともウナギが大好きで、Daisukeさんからアナゴは「海に生息するウナギ」だと説明されると、マークさんの目が輝きました。期待に胸を膨らませながら「絶対にうまいじゃん」と笑顔を見せます。

　アナゴを口に運ぶと、サナさんは驚いた表情で「アナゴが一番好きかも」と声を上げました。さらに、「今まではサーモンが好きな魚だったけどアナゴに変わった」とうれしそうに笑います。

　マークさんも、感激の面持ちで「アナゴは最高だった。ありがとうございます」と、Daisukeさんや職人に感謝を伝えました。

　動画のコメント欄には「日本のいいところを尊重して、満喫しようとしてくれる外国人の方々はいくらでもウェルカムですよ」「観光を楽しみ、最終日においしいお寿司を食べて、帰国する。最高の旅をしてもらえて良かったです」「こんなにおいしいって表現されると観てるだけの自分もうれしくなります」といった声が寄せられています。

（Hint-Pot編集部）