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「困ることはなかったわ」 日本で英語が通じなかったイタリア人→それでも感じなかった言葉の壁 母国と「共通点が多い」ということとは
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訪日外国人が旅行中に困ることのひとつに、言葉の壁があります。言葉が通じず、コミュニケーションに不安を感じる観光客も少なくないでしょう。しかし、初めて日本を訪れたイタリア人カップルは、英語が通じなくても困ることがなかったといいます。その理由はいったい、なんだったのでしょうか。
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新幹線やバスで各地をめぐる15日間の旅
イタリアのローマから初めて日本を訪れた、フランチェスカさんとファビオさん。15日間の滞在で、すでに大阪や京都、広島、高山、金沢などを、新幹線やバスを乗り継いでめぐってきました。最後に、東京で5日間ほど過ごす予定だといいます。
フランチェスカさんは「自然が美しい国だと聞いたから、日本を旅行先に選んだの。あとは新しい文化、新しい世界が見たかったから、神社めぐりがしたいと思って」と、日本を選んだ理由を語ります。
日本の美しい自然と、伝統文化に惹かれて訪れたふたり。長い旅の中で、さまざまな経験をしてきたようです。
「イタリアと共通点が多いなと思って」
さまざまな観光地を訪れる外国人観光客。そんななか、日本で困ることが言葉の壁です。しかし、フランチェスカさんは滞在中に思ったこととして、意外な感想を口にしました。
「数回、スマートフォンの翻訳アプリを頼ることはあったけど、概ね、お互い通じ合えたかな? と思う。英語が通じなくて困ると思うことはなかったわ」
日本では、英語が通じにくいと感じる外国人観光客も多いなか、フランチェスカさんが困らなかったのには理由があるようです。
「というのも、イタリアは英語を話す人がそれほど多くはなくて。若い人は英語になじみがあると思うけど、年齢が上になればなるほど、イタリア語しか話せないわ。だから、日本と環境が似ているかな」
言葉以外にも、日本とイタリアを比べて感じたことがあるというフランチェスカさん。
「長い歴史を持っていたり、伝統が根付いていたり。日本に来てみて、イタリアと共通点が多いなと思って見ているわ」
古い歴史と伝統文化を大切にしている日本とイタリア。フランチェスカさんが親近感をいだいたのも、そうした文化的背景が近いことも関係しているのかもしれません。
言葉が完全に通じなくても、文化や環境の共通点を見出しながら、旅を楽しんでいるふたり。東京での残りの滞在も、充実した時間を過ごしてほしいですね。
(Hint-Pot編集部)
