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「なんで日本はそんなにルールが多いの?」 イタリア人が困惑した日本のマナー 母国と比較し「ありえない!」と驚いたこととは
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公共の場でマナーを守り、暮らしやすい社会を保つ日本。その光景に、外国人が戸惑うことも少なくありません。とくに公共交通機関については、ほかの国との文化の違いが顕著に表れるようです。6月下旬からロサンゼルスに住むYoさんが、アメリカ暮らしの実情や外国人から見た日本の印象などを綴るこの連載。第26回は、イタリア人が驚いた日本の電車内のマナーです。
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静かにする電車内のマナーに困惑
日本で暮らしていたとき、筆者は電車を頻繁に利用していました。アメリカでも電車に乗ることはもちろんありますが、時間の正確さや車内環境など、日本がいかに恵まれていたのかを実感します。
電車のマナーにおいても大きな違いを感じますが、それはアメリカに限った話ではありません。筆者が通う語学学校のイタリア人は、日本の電車内が静かなことを知ると、「えっ……なんで?」と困惑していました。
日本は、公共交通機関内ではスマートフォンでの通話を控え、動画を見たり、音楽を聞いたりするときもイヤホンにつなぐのが常識です。また、乗客同士で会話をする際にも、周りへの配慮が求められます。
来日経験がない友人は、「電車で喋っちゃいけないなんてありえない! なんで日本はそんなにルールが多いの?」と驚きを隠せません。「イタリアなんてナイトクラブのように大騒ぎよ。音楽を流して歌う人だっている。うるさい場所よ。ロサンゼルスと一緒ね。他人のことなんて気にしない」と笑っていました。
不快に思ったり、気が散ったりしないのでしょうか……。そんな疑問に対し、彼女はあっけらかんとしていました。
「他人がうるさくても全く気にしたことはない。本を読んだり、スマホを見たりしていてもね。私はいつもイヤホンで音楽を聞いているけど、もし周りがうるさかったら、自分の音量を上げているわ」
「いつか行ったときに確かめたいわ」
他者を慮り、敬うことに重きを置く日本。公共の場においても配慮を欠かさない姿勢が、社会全体の秩序維持にもつながっているのです。とりわけ電車では、その精神がより鮮明に表れていると感じます。
「なるほど。他人に配慮するという日本はクールね。カルチャーならいいことだと思う。電車のことは知っておいてよかった。いつか行ったときに確かめたいわ」
混雑時でも静けさが保たれ、整然とした乗り降りが自然に行われる駅の光景は、多くの国から称賛されています。訪日観光客によるマナー違反が問題になる昨今。互いに過ごしやすい環境をつくるためにも、訪日の際には日本のマナーを実践しながら楽しんでほしいと思いました。
(Yo)
Yo(ヨウ)
新聞社に5年、ネットメディアに6年勤め、スポーツを中心に取材・執筆・編集活動をしたのちに退職。30代半ばでアメリカ・ロサンゼルスに拠点を移した。大学時代はバックパッカーとしてアジア、南米を放浪。仕事を含めて20か国近く訪れたものの、意思ばかり伝えてリスニングが苦手な一方通行イングリッシュに終止符を打つべく、英語習得にも励んでいるところ。
