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「少し距離があるのかなと思った」 イタリア人が感じた母国と日本の違い 「居心地がいい」と感じたこととは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

イタリアから来た(左から)フランチェスコさんとカミラさん【写真:Hint-Pot編集部】
イタリアから来た(左から)フランチェスコさんとカミラさん【写真:Hint-Pot編集部】

 日本人の礼儀正しさや思いやりは、海外から訪れた人々を魅了しています。再訪日を果たしたというイタリア人も、そのひとり。最初は母国との違いに戸惑ったものの、滞在日数を重ねるうちに、日本人とのコミュニケーションの心地良さに気づいたといいます。「居心地がいい」と感じるようになったのは、なぜだったのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

東京でショッピングと食を満喫

 イタリアから来た、フランチェスコさんとカミラさん。昨年に続いて2度目の訪日です。前回は2週間をかけて日本各地をめぐりましたが、今回は1週間の滞在を予定しています。

「前回来てすごく気に入ってしまって。今回は1週間と短いけど、行き先を東京に絞って来ることにしたので東京でショッピングと食を満喫したい」と、カミラさんは笑顔で話します。

 フランチェスコさんも「ショッピングと日本食めぐり、毎日この2点に集中しているよ」と、東京滞在を満喫している様子です。

心地よく感じた日本人の距離感

 すっかり日本に魅了されたふたりですが、カミラさんは初めて日本に来たときに少し戸惑いを感じたことがあったといいます。

「どこもきれいで、人が親切。でも、最初はお辞儀の習慣や人との距離感に少し戸惑いを感じたの。というのも、イタリアだと初めての人に会うとまず握手から始まるから。日本はアイコンタクトも少なめで少し距離があるのかなと思った」

 イタリアでは初対面でも、ハグや握手などであいさつするのが一般的。それに比べると、ふたりには日本人のコミュニケーションは控えめに映ったようです。しかし、今ではその距離感がむしろ心地良く感じるとカミラさんは続けます。

「今はもう大丈夫。内向的な自分にとっては、声やジェスチャーが大きいイタリアンスタイルよりも、これくらいのほうが、居心地がいいかなとも思う」

 相手のペースを尊重し、適度な距離を保つ日本人のコミュニケーションスタイル。それは、相手への思いやりの表れなのかもしれません。日本人とのコミュニケーションも楽しみながら、素敵な思い出をたくさん作ってほしいですね。

(Hint-Pot編集部)