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「全部、糸だけで縫いました」 お菓子の箱を完全再現 精巧な刺繍作品に驚きの声
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糸だけで作られた、まるで本物のお菓子のパッケージのような作品が、X(ツイッター)で話題を集めています。一見すると、店頭で見慣れた箱そのものですが、実際はふわふわとした糸による刺繍で表現されたもの。その精巧さと意外性に驚きの声が相次ぎ、3.7万件の“いいね”が集まっています。投稿者の菅野湧己(@wakumiiii_)さんに、詳しいお話を伺いました。
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フタも開く仕様 再現度の高さに驚き!
「全部、糸だけで縫いました フタも開きます」
そんなコメントとともに投稿された1本の動画。そこには、ロッテの人気商品「パイの実」のパッケージを、糸だけで完全に再現した刺繍作品が映し出されています。
手で作品全体を掴み、ゆっくり回転させながら、さまざまな角度から見せます。表面はふわふわとした糸の層で覆われていて、パッケージの緑・オレンジ・茶色の背景やチョコパイのイラスト、「パイの実」の黄色いロゴ文字まで、すべて細かい糸の刺繍で表現されています。中は空洞になっており、フタもちゃんと開閉可能です。底面や側面の細かい文字、デザインまで糸で刺繍されており、その再現度は驚異的です。
投稿は反響を呼び、3.7万件の“いいね”が。リプライ(返信)には「この寒さで、外に置いてたら凍ったのかと思いました。すごいですね!!」「根気と情熱が生むアート」「これが神々の遊び……」など、完成度の高さに驚く声が寄せられています。
誰もが見覚えのある形 使われた気配を残す

2002年生まれで、現在23歳の菅野さん。東京藝術大学の美術学部先端芸術表現科に在籍している学生です。作品がひとつ完成するごとに、記録としてXに投稿しているそうで「今回も、制作がひと区切りついたタイミングで、いつも通り投稿しました」と話します。
モチーフに「パイの実」を選んだ理由について聞くと、「特別な理由があったというより、日常で自然に手に取っていたお菓子のひとつでした。誰にとっても見覚えのある形でありながら、あまり意識して見られることのない形のひとつだと思い、モチーフとして選びました」といいます。
普段から複数の作品を同時に制作しているため、今回の制作には1~2週間かかったそう。制作で意識した点について、「形をあえてきれいに整えすぎず、少し崩れた状態をそのまま残すことで、使われたあとの気配が出るよう意識しています」と明かしたうえで、こう続けました。
「大学で制作を続けるなかで、日常で見過ごされてきたものをどのように扱えるかを考えるようになりました。その延長として、糸という最小限の素材で形を残す方法にたどり着き、現在の制作につながっています」
見慣れたはずのお菓子のパッケージが、糸という素材を通して新たな存在感を放ちました。素敵な作品の数々は、菅野さんのウェブサイトやインスタグラムアカウント(wakumiiii)でも見ることができますよ。
(Hint-Pot編集部)