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「天才か!」 大学生が雪の日に作った像に驚きの声が殺到 ベンチの上に横たわっていたものとは
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雪が降った翌日に、雪だるまや小さなかまくらなどを見かけると、楽しそうに作る様子を思い浮かべてほっこりしますよね。なかには、クオリティの高さに思わず驚いてしまうものも。X(ツイッター)では、ベンチの上に現れた雪の作品に、驚きの声が上がっています。制作者の濱里/木彫り作家のたまご(@ne_ne_wood)さんに、詳しい話をお伺いしました。
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ベンチの上に慈悲深い雪像が爆誕
「京都雪降った!!! 仏像作った!!」
そんなコメントが添えられた3枚の写真には、雪で作られた仏像が写っています。ベンチに横たわる仏像を、寄りや引き、斜め前から撮影。3枚目には、仏像の後ろで濱里さんがピースサインする姿もあります。
どうやら、雪で涅槃像を再現したようです。ゴツゴツとした頭や穏やかな表情、着ている衣装のたわみなども丁寧に刻まれています。ベンチよりやや小さなサイズで、隣に座って一緒に写真を撮ることもできそうです。
写真が投稿されると、10万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)には「すっごー!」「天才か!」「雪まつりの市民雪像でもぜひ」「雪で涅槃像を作るとはすごいですね。雪で作るからこそ、諸行無常であり、いとあはれですね」「芸術すぎて溶けるのもったいない!」などの声が寄せられています。
モデルは福岡県南蔵院にある涅槃像
現在、京都にある大学で仏像彫刻を学んでいる濱里さん。1月10日に京都府内で雪が降り積もったため、雪で涅槃像を作ることにしました。
「私自身が木材で仏像を作る仏像彫刻専攻の生徒なので、涅槃像を作りました。このときは雪が5センチくらい積もっていて、ベンチの周りの雪だけで作りました」
大きさは110センチほどで、制作には2時間半から3時間かかりました。ほとんどが手作業で、使った道具は2つだといいます。
「雪を集めるために木材の板を、粗く削るのにステンレス製粘土ベラを使いました。こだわったのはバランス。比率がおかしくならないように注意しました」
モデルは、福岡県南蔵院にある涅槃像。完成したときの気持ちを明かしてくれました。
「寒いなか完成させた達成感と、周りの友達が褒めてくれて誇らしい気持ちでいっぱいでした。ただ、点数をつけるのなら、100点満点中50点。実物の雰囲気を出すのは難しく、改善の余地ありということで」
冬の時期だからこそできる、素敵な作品を完成させた濱里さん。仏像彫刻を学ぶ過程で制作した作品は、インスタグラム(aya_ne_budd)でも見ることができますよ。
(Hint-Pot編集部)