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「男児を女湯に連れ込むな」異性の利用年齢が物議に 女児への深刻な影響も…「子どもだからは通用しない」

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著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

居合わせた女の子の心理面に与える影響は、より深刻に受け止める必要も

 一方で、居合わせた女の子の心理面に与える影響については、より深刻に受け止める必要があるとも指摘。「小学校高学年の女の子は、たとえ相手が小さな男の子であっても、裸を見られることへの羞恥心はすでに芽生えています。女の子は二次成長が早く、その点においても非常にセンシティブです」。特に問題となるのが、同じ学校や塾など同じコミュニティーに属する子ども同士が浴場で出会った場合だといい、「小学6年生の女の子が、同じ学校の1年生の男の子に女湯で裸を見られたとなると、翌日に服を着て学校で顔を合わせなければならず、見知らぬ人に見られるよりもはるかに強い羞恥心を感じることになります」と女児側の心理を分析します。

 では、男児を育てる親はどう対応すべきなのでしょうか。

「『ここは女の子が着替える場所だから、すぐに着替えて出ようね』と理由を伝えながら、男の子が周囲をなるべく見ないよう意識させることが大切です。ただ、個人的には、異性の更衣室に子どもを連れて入ることには反対。父親が育児にあまり関われていない家庭では、子どもにとって『お風呂はお母さんと入るもの』というイメージが定着しています。普段から父親もお風呂に入るという共同養育ができていれば、『大浴場では男の子はこっち、女の子はこっち』とすんなり分かれられるはずです」。大浴場での問題には、家庭での養育環境も深く関わっていると説明します。

 一人での入浴が可能になる年齢の目安については、まずはトイレトレーニングが済んでいることを前提に、言葉が十分に伝わるようになる4~5歳ごろから別々に入るのが望ましいと菅井助教。東京都の条例では「6歳以上」を基準としていますが、「6歳ですべての入浴動作を一人でこなせる子どもは多くありません。施設を汚したり、他人に迷惑をかけたりせずに利用できるようになるのは小学3年生ごろが一般的です。それまではなるべく同性の親と施設を利用するのが望ましいでしょう」と見解を語ります。

 シングルで異性の子どもを育てる親については「施設の方に事情を説明し、女性スタッフに鍵の使い方やシャワーの使い方を最初に教えてもらうようにする。子どもが一人でマナーよく使えるようになるまでは、施設の利用自体を見送ることも選択肢の一つです」。子どもの社会性を育む上でも、周囲への配慮を欠かさないことの重要性を説きます。

「『子どもだから大丈夫』という考え方は、現代の社会背景ではもはや通用しない」と菅井助教。理想としては、まだ一人で着替えられない小さな子どもと親が一緒に使える「ファミリー更衣室」のようなスペースが施設に整備されることを望むとした上で、「やはり、異性は異性の浴場・更衣室へ、というのがこれからの時代のスタンダードになるのでは」と話しています。

(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)