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「自然に還る」は大きな間違い! 美化団体が砂浜の“埋め跡”に警鐘「1000年後も残るゴミ」 レジャーでの“NG行動”とは
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これから迎える大型連休を前に、海辺でのバーベキューを計画している人も多いのではないでしょうか。開放的なロケーションで楽しむ食事は格別ですが、そのあとの「後片づけ」において良かれと思ってやっている行為が、実は深刻な問題を引き起こしているかもしれません。神奈川県の海岸を守り続ける専門団体が発信した、ある「警告」が大きな注目を集めています。
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海岸美化団体が公開した砂浜に“埋まっていたもの”
神奈川県の150キロに及ぶ海岸を通年清掃し、年間約16万人ものボランティアをサポートしている「かながわ海岸美化財団」。日本で唯一の海岸美化専門団体である同財団が、公式X(ツイッター)アカウント(@bikazaidan)に投稿した1本の動画が波紋を広げています。
「その炭 埋めちゃダメ!」
そんな衝撃的なテロップから始まる動画には、バーベキューを楽しんだあとと思われる砂浜の様子が映し出されています。一見すると、何も落ちていないきれいな砂浜ですが、石が転がる地面を手で少し掘り起こすと、中から次々と黒い塊が姿を現しました。近くの場所を掘っても、また別の黒い物体が。それは、誰かが片づけのつもりで埋めていった、使用済みの炭でした。
1000年後も残り続ける「分解されないゴミ」
なぜ、炭を砂に埋めてはいけないのでしょうか。同財団はその理由について、多くの人が陥っている“ある誤解”を指摘しています。
「『炭は木だから砂に埋めれば自然に還る』は大間違い! 炭は強固な炭素の塊。微生物が分解できず、長期間残り続けます。あなたが今日埋めた炭は、1000年後の砂浜にも残る『ゴミ』になるかも」
植物などの有機物とは異なり、一度炭になった物質は非常に安定しており、自然界の力で土に還ることはありません。同財団は動画を通じ、「埋めるのは絶対NGです! 未来の海を守るために、炭は必ず持ち帰ること」と強く呼びかけています。
この投稿には多くの反響が寄せられ、リプライ(返信)には「4億年くらい前の地層から森林火災で焼けた植物の炭とか出てくるくらい安定した物質だから、その辺に捨ててはいけない!」「炭がどうやってできるか知ってれば別のものにはならないことはわかりそうなもんだが」「こういう情報、これからバーベキューシーズンを迎える前に周知させたいな」といった声が寄せられています。
また、「火がついたまま埋めるやつもいて困る。もう30年以上前だけれど、砂浜歩いてたら焼けた炭踏んじゃって痛い思いをしたもんです」と、砂浜に埋められた炭によって、実際に被害に遭った人たちからの声も。見た目だけではなく、実害が及ぶ危険性もあるのです。
豊かな海と、素足で歩ける安全な砂浜を守るためには「炭は自然には還らない」という正しい知識を持つとともに、持ち帰るという当たり前のマナーを心がけてほしいですね。
(Hint-Pot編集部)