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「3ドルか4ドル払う価値がある」 フランス人が絶賛した日本の駄菓子 一袋に詰まった「喜ばせるための努力」に感動
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日本の食文化は、幅広いジャンルで海外から注目を集めています。日本では日常的なおやつとして親しまれているものが、外国人にとっては自国にはない味わいとして新鮮に映ることもあるようです。アメリカ・ロサンゼルスに住むYoさんが、現地の生活事情や外国人から見た日本の印象などを綴るこの連載。第41回は、フランス人が絶賛した日本の駄菓子についてです。
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フランス人が日本のスナック菓子に虜
先日、誕生日を迎えたフランス人の友人に、日系のスーパーマーケットで見つけた日本のお菓子セットをプレゼントしました。そのなかに、日本で長年親しまれている駄菓子のひとつ、「キャベツ太郎」を忍ばせておいたのです。
90グラムの大袋を渡すと、彼はその味わいに衝撃を受けた様子。「超グッド! ひとりで食べ切っちゃった」と、またたく間に虜になってしまいました。過去に、大阪でたこ焼きを味わった経験があるそうで、「たこ焼きのような味だね。フランスで似たようなものは食べたことがない」と、その独特で奥深いフレーバーに驚きを隠せなかったようです。
さらに興味深かったのは、フランス人ならではの視点による「楽しみ方」の提案でした。
「フランスで売られたら人気が出ると思う。とくに、前菜にもってこいだね。フランス人は、前菜にドライソーセージとスナック菓子を一緒に食べることが多いんだけど、これを選ぶ人は多いと思うよ」
日本でおやつやおつまみとして親しまれている駄菓子が、海外では前菜になるという可能性に、日本の食べ物が持つバリエーションの豊かさや応用の幅広さを感じました。
お菓子を通して見えた日本人の精神
彼が感動したのは味の良さだけではありません。日本では100円前後で売られていると伝えると、彼は「3ドルか4ドル(約476円~635円)は払う価値がある」と断言します。価格の安さとクオリティを両立させる日本の企業努力に、感銘を受けていました。
「消費者を喜ばせるために努力する日本人は素晴らしいよ。ロサンゼルスの語学学校で出会った日本人も、みんな本当によく頑張って勉強していた。日本人のそういうところが、商品開発の細やかさや情熱につながっているんだと思う」
一袋のお菓子の向こう側にある、作り手の「誰かを喜ばせたい」というひたむきな思いに、彼は心打たれたようでした。
日本のスーパーやコンビニエンスストアに並んでいる商品。その一つひとつには、長年にわたる改良と工夫、そして日本特有の誠実なものづくり精神が詰まっています。日本人にとっては当たり前でも、実は世界に誇れる素晴らしい文化なのだと、教えられた気がします。
※1ドル=約159円で換算(2026年4月25日時点)。
(Yo)
Yo(ヨウ)
新聞社に5年、ネットメディアに6年勤め、スポーツを中心に取材・執筆・編集活動をしたのちに退職。30代半ばでアメリカ・ロサンゼルスに拠点を移した。大学時代はバックパッカーとしてアジア、南米を放浪。仕事を含めて20か国近く訪れたものの、意思ばかり伝えてリスニングが苦手な一方通行イングリッシュに終止符を打つべく、英語習得にも励んでいるところ。
